神奈川県逗子市の住宅で、デザイナー三好梨絵さん(33)が元交際相手の男に刺殺されたとみられる事件で、県警逗子署の捜査員が昨年六月、男を脅迫容疑で逮捕した際に、逮捕状に付いた書類に記載されていた三好さんの住所と結婚後の名字を読み上げていたことが分かった。男は同九月に執行猶予付きの有罪判決が出て釈放された後、別れた三好さんに大量の脅迫メールを送り付ける一方、居住地を探していた。 署は「この読み上げで男に初めて住所と名字を知らせた可能性がある」として、対応の経緯を調べている。 署によると、読み上げは容疑者に逮捕理由を伝える刑事訴訟法上の手続き。しかし、つきまとい行為をしていた元教員小堤英統(こづつみひでと)容疑者(40)=東京都世田谷区=に刺殺された三好さんの個人情報を教えていたことになり、ストーカー事件への配慮が足りなかったおそれが強い。 三好さんは小堤容疑者に転居先が分からないように暮らして