いくら働いても貧乏から抜け出せない人が増える一方で、 正社員は、ますます長時間の労働を強いられている。 救いのない現実に解決策はないのか? ●規制改革と格差の拡大 いくら働いても貧乏から抜け出せない人たちの生活を追ったNHK特集「ワーキングプア~働いても働いても豊かになれない~」はショッキングなレポートで、ネットでも話題になっていた。 「大学や高校を卒業してもなかなか定職に就けず、日雇いの仕事で命をつないでいる。正社員は狭き門で、今や3人に1人が非正規雇用で働いている。子供を抱える低所得世帯では、食べていくのが精一杯で、子どもの教育や将来に暗い影を落としている」 とNHKのサイトでは紹介されているが、子どもを大学に行かせようとアルバイトまでして働いても年収200万にしかならない父親や、努力しても仕事を見つけられない青年の話などが放映された。 04年の「全国消費実態調査」によると、年収200