日本アイ・ビー・エム(日本IBM)は8日、「2016年上半期Tokyo SOC情報分析レポート」を発表した。メールを利用した攻撃が前期比16.4倍に増加し、メールの文面は不自然さを感じないものになっていると報告している。 同レポートは、東京を含む全世界10拠点のIBMセキュリティー・オペレーション・センター(SOC)で観測された情報を分析・解説したもの。レポートによると、2016年上半期はメールによる攻撃が活発に行われた。Tokyo SOCにおいては、不正なファイルを添付したメールの検知数が前期比16.4倍に急増したという。 いっぽう、OSや各種ソフトウェアの脆弱性を使って、改ざんされたサイトや細工された広告を閲覧するだけでマルウェア(ウイルス)に感染するように仕組む「ドライブ・バイ・ダウンロード攻撃」については、検知件数が前期の6分の1以下と大幅に減少した。 メールに添付されていた不正フ