東京大学は、同大学総合文化研究科広域科学専攻の舘知宏助教とマサチューセッツ工科大学のエリック・ドメイン教授が、一枚の紙を折るだけで任意の多面体形状を得るアルゴリズムを開発したことを発表した。この成果は、7月4日~7日にオーストラリア・ブリスベンで開催される「33rd International Symposium on Computational Geometry (SoCG 2017)」で発表される。 一枚の紙を折ってさまざまな形状に加工する「折り紙」が、機能を持った立体構造やマイクロスケールの形状の作成方法として着目されている。 舘助教が10年前に公開したフリーソフトウェア「オリガマイザ(Origamizer)」は、一枚の紙から切り込み無しで複雑な多面体形状を隙間なく折るための展開図を生成できるが、形状によっては生成に失敗することもあり、実現可能な形状の理論的限界はわかっていなかった。