既刊 価格には消費税を含んでいます。送料は日本数学会事務局から購入する場合に必要です。 第8巻 最適輸送理論とリッチ曲率, 桑江一洋; 塩谷隆; 太田慎一; 高津飛鳥; 桒田和正, 2017, 141p, 税込価格2,530円(送料 310円) 本書は,最適輸送理論の始まりから最近の微分幾何学への応用に到る研究発展の主要部分を概説したものであり,中央大学で2015年に開催されたEncounter with Mathematicsの講演予稿に基づいている.18世紀のモンジュの問題に始まる最適輸送理論の歴史と基本的結果から出発し,リーマン多様体の比較幾何と収束理論に関連する動機づけについて触れた後,最適輸送理論の微分幾何学への応用,特にリッチ曲率が下に有界な測度距離空間の幾何学・解析学のここ10年程の爆発的な研究の進展について紹介する.必要な予備知識は測度論とリーマン幾何学の基礎のみであり,大