林野庁の衛星携帯電話調達で、KDDIに続き、ソフトバンクグループも1円入札していたことが16日、分かった。東日本大震災後、官公庁や企業などで非常時の通信確保手段として衛星携帯電話の需要が高まっているが、大手通信事業者による相次ぐ1円入札が市場競争をゆがめかねない事態となっている。 衛星携帯電話の政府調達では、KDDIが北海道、東北、関東の各森林管理局で、昨年末から今年2月にかけて1円入札を繰り返し落札したが、四国森林管理局の調達では衛星携帯37台のうち30台の調達案件にソフトバンクテレコムが1円入札し、同森林管理局の調査を経て落札した。 四国森林管理局は衛星携帯電話調達に当たり、7台をNTTドコモの衛星携帯電話「ワイドスター」の要求仕様に設定。30台を英インマルサットの「アイサットフォン・プロ」を想定した仕様に設定していた。 しかし、ソフトバンクテレコムは当時まだ発売前のアラブ首長国連邦の