2017年3月14日のブックマーク (1件)

  • 無意味の意味 - 『断片的なものの社会学』を読んで - RyoAnna

    家で偶然、映画の割引券を見つけた。1800円が1000円になる割引券で、これはお得だということで『虐殺器官』を観に行った。その日は家族が車を使っていたので、私は独りで自転車で出かけた。映画が終わると陽が落ちていて、風が冷たく突き刺さった。家に帰る途中、なんとなく寂しくなって自転車のスピードを上げたら、縁石に乗り上げてタイヤがパンクした。パンクの修理代は800円で、映画の割引額が綺麗にゼロになった。 ゼロはまるでドーナツの穴のような存在だ。ドーナツの穴は何も無い空間だが、穴がないとドーナツにならない。ゼロも同じで、ゼロがないと次の数字がカウントできないし、いつまでたっても桁が進まない。ドーナツの穴もゼロも、実体は存在しないのに無いと成り立たない、不思議な概念だ。 岸政彦さんの『断片的なものの社会学』が面白かった。 岸さんは沖縄と被差別部落を中心に調査している社会学者だが、書の対象はもっと広

    無意味の意味 - 『断片的なものの社会学』を読んで - RyoAnna
    otuhito
    otuhito 2017/03/14
    言及ありがとうございます。自分が撮っている写真にこういう価値を見出していただけて嬉しいです。僕もこの本、読んでみます。