「世界先住民族ネットワークAINU」が二十五日、札幌市内で発足する。アイヌ民族と海外の先住民族が連携するための新組織で、昨年の北海道洞爺湖サミットに合わせて札幌などで開かれた「先住民族サミット」の実行委メンバーが中心となって設立準備を進めている。 先住民族サミットで得た人脈を生かし、国際交流を図るとともに、組織の活動を通じて国に継続して民族の権利を求めていく。 道内のアイヌ民族や大学教授ら約五十人が参加予定で、代表の萱野志朗・二風谷アイヌ資料館館長(日高管内平取町)は「国の民族政策を監視していきたい」と話している。 設立に先立ち、十三日に同市内で開かれた準備会では、アイヌ民族を国際会議に出席させるための旅費を支援していくことなどを確認した。 設立総会は二十五日午後六時から、同市北区北八西三のエルプラザで開かれる。参加は自由で、資料代として五百円がかかる。 問い合わせは、事務局の島崎さん(電