現在も週に一度は小型飛行機の操縦桿を握るという高橋さん(8日、静岡市清水区蒲原の富士川滑空場で)=村上藍撮影 16日は敬老の日。 富士山を望む富士川滑空場(静岡市清水区)で、今も週に一度は操縦桿(かん)を握っている日本最高齢パイロットがいる。高橋淳さん(90)。戦時中は海軍の操縦士で、戦後間もない頃からパイロットを目指す人たちの教官を務め、現在も大空を駆けめぐる。 高橋さんは1922年(大正11年)生まれ。だが、視力や聴力などの航空身体検査も毎年パスし、コックピットで操縦桿をさばく姿からは、この10月で91歳になろうとは想像できない。元気の秘訣(ひけつ)は「7時間以上の睡眠と、腹八分で食べること」、そして「しゃれっ気を忘れず人生を楽しむこと」。1メートル80の長身で、ジーンズとポロシャツがよく似合う。 高橋さんのパイロットとしての履歴は41年(昭和16年)、18歳で海軍飛行予科練習生になっ