時代錯誤の「醒めない夢」がいかに根拠なく進められているかを改めて知った。 「なぜこの国では合理性のない超巨大プロジェクトが次々に暴走してしまうのか」 山本義隆『リニア中央新幹線をめぐって 原発事故とコロナ・パンデミックから見直… https://t.co/NHtJSaBbq4
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(みすず書房・1980円) 技術と経済成長、戦後神話の呪縛 原発事故とコロナパンデミックという二つの体験から、多くの人が大量消費と一極集中に象徴される成長主義への疑問を持つようになったのではないだろうか。 物理学を学んだ科学史家として近代日本を科学技術を切り口として批判の眼(め)で見てきた著者もその一人である。そして今後の社会の構築にあたり、科学技術立国を謳(うた)い、世界での競争に勝つことを求めて進めてきた不合理なプロジェクトの見直しが重要であると指摘する。その象徴として取り上げたのが、リニア中央新幹線計画だ。評者も以前からこの計画には技術と発想に問題を感じていたのだが、本書で実態を知り多くを学んだ。技術、自然環境、経済、社会、政治と検討は多岐に渉(わた)る。 「超電導磁気浮上式高速鉄道」であるリニアは、時速500キロが可能な世界初の鉄道ということを唯一の利点とし、他は問題山積と指摘され
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