こちらの最新刊『どんどん仲良くなる夫婦は、家事をうまく分担している。』は、そんなさるころさんが妊娠出産後、どんな風に家事育児をシェアしていったか、その試行錯誤を描いたエッセイ漫画です。 まさにタイトル通り!の現在に至ったさるころさん夫妻が、これまでに積み重ねてきた喧嘩と話し合いと工夫と改善のPDCAサイクル、とくとご覧ください。 ※この漫画には男性が理不尽に怒る描写があります。苦手な方はご注意下さい。 「キレ癖」を持つ夫
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2022年を迎え、興味の1つは「子育て世帯への臨時特別給付」、いわゆる18歳以下の子どもへの10万円の給付についてだ。 コロナで「売れた」「売れなくなった」商品TOP30 当初からバラマキじゃないのかとか、現金か、いやクーポンのほうが確実に消費されるはずだとか、年収制限はどうするんだとか、当事者も外野も持論を繰り広げたのはご存じのとおり。中でも、「現金5万円+クーポン5万円セット」と、「全額現金」のどちらが消費促進効果が高いのかについては、いろんな方がいろんなことを述べている。 ■買いたいモノがない? しかし、キモはそのことではない。そもそも、お金をもらっても消費しないで貯蓄する人が多いのだ。給付金だけでなく、ボーナスの主な使い先は貯蓄だし、前回の特別定額給付金もそれに多く回ったと言われている。現金ではダメでクーポンならいいという話ではなく、われわれに「お金を出して買いたいモノ」がないのが
実写版の『リトル・マーメイド』でアリエル役を演じることになったハリー・ベイリー。9月9日に実写版の予告編がアップされると、日本でもさまざまな意見が飛び交った(写真:REX/アフロ) 「黒人差別とかじゃなくてアリエルはアリエルっぽい人にやってほしい」「アニメで親しんだアリエルのビジュアルが完全に無視されて悲しい」「アジア人でも黒人でも白人でも、誰だってアリエルになれるでしょ」――。 9月9日、アメリカのウォルト・ディズニーが公開した実写版『リトル・マーメイド』の予告編をめぐって海外のみならず、日本でも議論が巻き起こっている。 この予告編では、アリエル役のハリー・ベイリーがバラード曲 「パート・オブ・ユア・ワールド(Part of Your World)」 を歌っているが、この映像を見た人から「白人」の役を黒人女性が演じることに対するさまざまな反応がネット上で繰り広げられているのだ。 ■「明ら
フランス人のクリスチャン・グラベル氏は、最近の日本での旧統一協会(世界平和統一家庭連合)に関する話を聞いた時、40年前にフランスで起きた事件を思い出した。「カルトの危険性がフランス国民に初めて広く知れ渡ったのは、統一教会がきっかけだった」(グラベル氏)からだ。 グラベル氏はフランス警察庁で、官僚60人からなる「犯罪・過激化・セクト的逸脱行為の防止に関する省庁間委員会(CIPDR)」を率いている。同氏はまた、カルト的逸脱行為を担当する内部部局である「カルト的逸脱行為関係省庁警戒対策本部(MIVILUDES)」のトップでもある。つまり、この問題に関してはフランス政府内の最重要人物だ。 フランス人が釘付けになった「事件」 1982年3月、フランス国民はクレール・シャトーというフランス人女性の報道に釘付けとなった。当時21歳で熱心な統一教会信者だったシャトーさんが、彼女を脱会させようと必死に試みて
インド料理店に行くと、こんな光景がよく見られる。ターリー皿(銀色の丸い大きな皿)の上に、バターチキンなどのカレーと生野菜サラダ。そしてその横には、ターリー皿からはみ出した巨大ナン。ところがカレーの本場・インドでは、こうした大きなナンはまず見られないという。なぜ日本のナンは、インドよりも大きくなったのか。その謎を解くカギが、近年激増しているインド・ネパール料理店、通称「インネパ店」にあった。 【写真】日本人にも人気がある「インネパ料理屋」はこんな感じ ■ナンを見たことのないインド人も そもそもインドでは、ナンという食べ物自体がそれほど一般的ではないという話をよく聞く。実際はどうなのだろう。インド食器輸入販売店「アジアハンター」店主でインド現地の事情に精通する小林真樹氏に話を聞くと、こんな答えが返ってきた。 「ナンは北インドやパキスタンの一部では日常的に食べられていますが、それ以外の地域では高
パナソニックが打ち出した新たな取引形態に期待の声が上がる一方、「面白くない」と本音を漏らす家電量販店も。写真はイメージ(編集部撮影) 「こちらの商品は、メーカーとの関係でお値引きができないんです」。家電量販店の接客スタッフが発したその言葉に、都内に住む30代の男性は思わず耳を疑った。 【写真】パナソニックのカタログには、新たな取引形態の導入対象製品に「一部店舗ではメーカー指定価格での販売となる」との注記がある 家電量販店での買い物の際、価格交渉をした経験のある人は多いのではないだろうか。この男性も、「周辺の量販店を何度も回り、いちばん安い価格を提示してきた店舗で購入するのが当たり前だった」と語る。 ところが、そんな「当たり前」に変化が起きている。総合家電大手のパナソニックが、新たな取引形態の導入を進めているのだ。 ■競争力のある製品から導入拡大 その取引形態は、パナソニックが在庫リスクを負
9月19日の夕方5時過ぎ、新宿歌舞伎町にそびえる「新宿TOHOビル」(旧コマ劇場)の周辺に怒号と悲鳴が渦巻いた。 【写真】歌舞伎町と「トー横キッズ」たち 「警察だ、警察、そこ、逃げるな!」 「俺たち、何もしてねーよ」 「おい、お前、暴れるんじゃねえ。今から全員、補導する!」 警察官約30名が包囲し、一斉摘発をはじめたのは、「トー横キッズ」と呼ばれる一群。この摘発で未成年の少年少女たち10人近くが飲酒や喫煙などの非行をとがめられて、補導されることとなった。これまでは彼らに年齢確認をしたり、注意したりする程度だった警察だが、ここへきて本格的に「トー横キッズ狩り」を始めたと見られている。 「まったく、ざまぁですよ。あいつら、ほんとにウザくて、商売の邪魔だったんすよ。このへんの人間はみんなそう思ってたんじゃないですかね」 摘発の様子を見ていた風俗店の客引きの男性は、筆者の取材にこう吐き捨てた。新宿
食べ物は『何を食べるか』ではなく、『何と組み合わせて食べるか』が大切。「日本人に多い『腸を汚すうどん』の食べ方」についてご紹介(写真:w_stock/PIXTA)この記事の画像を見る(◯枚) 世界的に著名な自然療法士でオステオパシストのフランク・ラポルト=アダムスキー氏。1992年に発表された「アダムスキー式腸活メソッド」は、Google.itの食事法(ダイエット)部門(2017年)で「最も検索されたキーワードのベスト3」に選出されるほど、本国イタリアのみならず、ドイツ、フランス、スペイン、ポルトガル、ベルギー、トルコなど、世界中で話題になっている。 日テレ系列「世界一受けたい授業」(5月22日放映)でも紹介され、「アダムスキー式腸活メソッド」をすべて解説した『腸がすべて:世界中で話題! アダムスキー式「最高の腸活」メソッド』は、日本でも9万部を超えるベストセラーになっており、大きな反響を
何となく疲れたり、もやもやしたりしてどうも仕事がはかどらない……。そんなとき、気分をスカッとさせるために強炭酸水に手を伸ばすビジネスパーソンは多いかもしれない。強炭酸水の刺激が気分転換を促すことは、経験則で何となくわかっている。それはただの気のせいなのか、それとも――。これを科学的に明らかにした実験がある。研究者も驚いたという、実験結果を紹介しよう。 強炭酸水を飲むことで脳波が変化、知的生産性に影響が 「私は科学者として、何事も客観的に裏付けられていないと信用できないタイプ。『炭酸水を飲んで、気分爽快!』と訴えるテレビCMを見ても、主観的な印象だけでは、はたして本当なのかどうか疑わしいと思っていました。しかし、いざ実験してみてビックリ。炭酸水、とくに強炭酸水を飲む前後で、脳波の数値が変わり、知的生産性に影響を与えることがわかったんです」 このように明かしてくれたのは、慶應義塾大学理工学部シ
恋愛において、いったん離れた相手の気持ちを取り戻すことはとても難しい。どんなに努力をしても、手に入らないのが人の気持ちだ。 仲人として婚活現場に関わる筆者が、毎回婚活者に焦点を当てて、苦悩や成功体験をリアルな声とともにお届けしている連載。今回は、「振られて悲しみのどん底にいるときに、人は何をすべきか」だ。 ■結婚後の住まいなどの話も進んでいたようなのに… 安藤晃一(35歳、仮名)と栗林陽美(39歳、仮名)は、結婚に向けての真剣交際に入っていたが、先日、陽美から交際終了の連絡が来た。 “結婚後にどこに住むか”などの話もしていたようだったので、まもなく成婚するだろうと思っていたら、交際終了の連絡。陽美は、なぜこの答えを出したのか? 「晃一さんは、心のやさしいとても誠実な方です。でも、物事をなんでもネガティブに捉える、あの思考にどうしてもついていけません。何かが起こったときにいつもマイナスの方向
ドイツの高速列車ICEの乗車風景。段差は車いすユーザーだけではなく、高齢者にとっても大変なものだが、改善することは難しい(筆者撮影) 車いすユーザーのコラムニスト伊是名夏子氏が、JR伊東線の無人駅、来宮駅を利用しようとした際のJR側の対応に問題があったとして、自身のブログを通じて指摘した内容が波紋を呼んだ。 【写真を見る】人身事故が激減、東急の「全駅」ホームドア戦略。深夜どうやって大量のホームドアを運んだ? その賛否とは別に、今回の議論で筆者が非常に気になったのは、「海外では事前連絡などしなくても利用できる」「日本はバリアフリー対応が遅れている」という意見を非常に多く見かけたことだ。 とりわけ、海外の中でも福祉に力を入れていることで知られる北欧については、「車いすで行けない場所などない」などと礼賛するコメントや記事が散見された。 ■「北欧は完璧」は本当か これには強い違和感を覚えた。確かに
予約したにも関わらず、診察を何時間も待たされた経験のある人は多いはず。日本の病院の待ち時間が長すぎる問題は、なぜ解消されないのか? 2月に横浜港に停泊したクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」の内情を告発して注目を集めた、神戸大学感染症内科の岩田健太郎教授が解説。新書『新型コロナウイルスの真実』から一部抜粋・再構成してお届けする。 新型コロナ対策として、実際にコロナかどうかに限らず風邪をひいたらすぐに休むことが大切です。自分がまず休むこと、そして家族や同僚が風邪をひいたらちゃんと休ませてあげることが大切ですが、そのためには、「休むことができるシステム」を整備しないといけない。 それは工夫すれば容易にできることなんですが、日本の社会では、工夫することそのものが悪とされることがあります。 ■日本の病院はなぜ「無駄」が多い? 2018年に注目を集めた東京医科大学での女性差別問題なんかが典型で
近年、日本中で加速しつつある格差。それは東大生にとっても例外ではない。学生時代は「貧困者」だったことを自認する東大出身者が語る「金持ち東大生」との驚くべき格差とは? 東大出身ライターの池田渓氏による『東大なんか入らなきゃよかった 誰も教えてくれなかった不都合な話』より一部抜粋・再構成してお届けする。 「東大・京大への合格者が多い学校」ランキング 多くの人が一カ所に集まると生じるのが格差だ。東大においてもそれは例外ではない。むしろ、東大という特殊な場所だからこそ、目立って生じる格差がある。 まずは、なんといっても能力の差だ。東大には、「本当に頭のいい人間」があちこちにいて、入学直後からそういう人たちを間近で見ることになる。 地元では「神童」扱い。東大に合格した際には、通っていた塾の広告塔としてテレビCMにまで出演した若者――なにを隠そう僕のことだ――も、東大に入ってみれば凡庸な、というか、
社会人になってから家計簿を付け始めたイチロウさん。平均して手取り15万円の会社員だが、3年間で100万円もの社会保険料や税金を払ってきたという(筆者撮影) 現代の日本は、非正規雇用の拡大により、所得格差が急速に広がっている。そこにあるのは、いったん貧困のワナに陥ると抜け出すことが困難な「貧困強制社会」である。本連載では「ボクらの貧困」、つまり男性の貧困の個別ケースにフォーカスしてリポートしていく。 今回紹介するのは「自由に使えるお金が少なくて困っています」と編集部にメールをくれた、26歳の男性だ。 30代女性が“夜逃げ”した「ヤバい格安賃貸」の正体 ■「取られるお金」の多さに愕然とした 給与「622万5847円」、厚生年金と雇用保険などの社会保険料「91万5697円」、所得税と住民税の合計「21万7803円」、消費税「7万3272円」――。 給与622万5847円といっても年収ではない。都
出会い系アプリを通じて知り合った、複数の男性と交際していたとして山口県警は20代の女性巡査を今月1日付で減給10分の1、1カ月の懲戒処分にしていたことが分かった。 減給10分の1、1カ月の懲戒処分を受けたのは山陽小野田警察署に勤務していた20代の女性巡査。県警監察官室によると、女性巡査は去年5月から8月にかけて、スマートフォン向けの出会い系アプリを通じて知り合った複数の男性と交際していたとされている。 今年2月に女性巡査が職場の上司に打ち明け発覚。県警は「警察官として倫理上問題がある」などとして今月1日付で減給10分の1、1カ月の懲戒処分にし、女性巡査は同日、依願退職している。女性巡査は「申し訳ありませんでした」と話し反省しているという。 県警監察官室は「引き続き全職員に対する職務倫理教養などを行い、再発防止に努める」とコメントしている。 日テレニュース24の関連記事 中学生に現金渡し…日
東京女子医科大学の3つの付属病院で、100人を超える医師が3月までに一斉退職したことが、独自取材でわかった。辞めた分の補充が間に合わず、各病院は大幅に医師が減少した状態で、4月からの新年度を迎えているという。新型コロナ第4波を迎える中、東京の医療体制にも影響を及ぼしかねない。 昨年、「夏のボーナス支給ゼロ」に対して、看護師約400人が辞職の意向を示した混乱に続き、今回は医師100人超の一斉退職という異常事態。 【写真】教授ら管理職に対して配布された学外秘の資料 医師たちは、なぜ東京女子医大を辞めなければならなかったのか? 名門ブランド医大の内部で起きた、深刻な問題の真相に迫る──。 ■100人以上の医師が次々と辞めていった 「若手医師たちから、もう辞めたいと言われた時、引き留める気にはなりませんでした。ここに残っても状況が良くなる保証は何もありませんし、私も若ければとっくに辞めていましたか
プロの格闘家として活動していると、「どうしたらそんなに強くなれるのか」とよくたずねられます。ところが僕の場合、聞かれているのはどうも格闘技における「強さ」の身に付け方ではない、とよく感じます。 むしろ「弱さ」を克服して自信をつけたい、他人に「弱い」人だと思われたくない、人に流されたくない、というような、万人に共通する悩みをどうやって解消したらいいかを、みなさんが知りたがっているという印象を受けました。 僕自身も、もともとの性格は飽きっぽくて意志が弱く、1つのことをやり通せるような「強い」人間ではなかったので、そういう悩みにはとても共感します。 今回は、少年院を出てから総合格闘家を目指し始めてからの10年間、強くあるために日々試行錯誤を重ねていく中で見いだした、「弱い」人に共通する3つの特徴についてお伝えできればと思います。 弱者は「自分の感情に振り回される」 「弱さ」とは、力や能力で他人に
東京女子医科大学病院(東京・新宿区)に設立された、小児集中治療室(小児ICU)のチームが、1年を待たずに解体されることがわかった。新型コロナに感染した子供たちの命を救うなど、小児重症患者にとって「最後の砦」として高い評価を受けていた小児ICU。その解体を決めた大学経営陣のあきれた理由とは──。 【写真】遺族が説明を受けた小児ICU(PICU)の資料や岩本絹子理事長など ■看護師たちは泣き崩れた 2月2日午後0時過ぎ、東京女子医大の地下会議室は重苦しい雰囲気に包まれた。「重要な話があります」と招集されたのは、小児ICUに関係する外科医、看護師など約80人。スクラブ(手術着)姿の田邉一成院長が、立ち上がってマイクを握った。 「小児ICUに関して、法人はreluctant(消極的)な状況です。なのでそれはあまり必要とせずと。どうしてもA特任教授の任期延長ができないと通告されておりまして。小児I
岸田政権の掲げる「新しい資本主義」では「賃上げ」も重要視されている。だが筆者は「賃上げ」という考え方自体が間違っていると主張する(写真:ブルームバーグ) この持ち回り連載の筆者の1人であるかんべえ氏(吉崎達彦・双日総研チーフエコノミスト)の「異常な日本はいつまで経っても賃上げできない」(7月30日配信)が、爆発的な読まれ方をした。読者の多くが「わが意を得たり」、と絶賛したからだろう。 【ランキング】この10年で「年収がグンと伸びた」会社 ■なぜ「賃上げ」という言葉は間違いなのか しかし、実は、彼らもかんべえ氏も180度間違っている。なぜなら「賃上げ」という考え方そのものが間違っているからだ。 賃上げ、という言葉にこだわり続ける限り、日本の賃金は上がらない。アメリカには、賃上げという概念が存在しない。だから、賃金は上がるのだ。 では「賃上げ」の何が間違いか。賃金は、政府が上げるものではもちろ
サラダにかけるドレッシング、意識してみると残念な真実が見えてきました(写真:jazzman/PIXTA) 食品添加物の現状や食生活の危機を訴え、テレビ等にも取り上げられるなど大きな反響を呼んだ『食品の裏側』を2005年に上梓した安部司氏。70万部を突破する大ベストセラーとなり、中国、台湾、韓国でも翻訳出版され、いまもなおロングセラーになっている。 その安部氏が、『食品の裏側』を発売後、全国の読者から受けた「何を食べればいいのか?」という質問に対する答えとして、このたび『世界一美味しい「プロの手抜き和食」安部ごはん ベスト102レシピ』を上梓した。15年の間に書きためた膨大なレシピノートの中から、たった5つの「魔法の調味料」さえ作れば、簡単に時短に作れるレシピを厳選した1冊だ。 この記事の写真を見る 発売後、たちまち8刷6万5000部を突破し、各メディアで取り上げられるなど、大きな話題を呼ん
2023年4月、上智大学大学院に修士課程「応用データサイエンス学位プログラム」が誕生する。社会人や学部卒業生など多様な人材を対象に、2年間の集中的なカリキュラムを提供し、データサイエンスの知識を身に付けた即戦力の育成を目指すという。さまざまなデータを取得・分析・活用する取り組みが社会のスタンダードとなっている現代において、データサイエンスに特化した大学院を新設する狙いとは。曄道佳明学長、大学院で教壇に立つ理工学部情報理工学科の矢入郁子准教授、RPAやAIを基盤とした自動化プラットフォームを提供するUiPathのエバンジェリストで、非常勤講師を務めるテランドロ トマ氏の3名に語ってもらった。 曄道 データ駆動型社会の到来に向けて社会基盤が劇的に変化する中、データサイエンスの知識を積極的に活用し、現代社会における多様な課題の解決に取り組める人材の育成が急務だと考えたからです。社会のあらゆる分野
『攻殻機動隊』シリーズのバトー役や、『機動戦士ガンダム0083』のアナベル・ガトー役など、多くの代表作を持つベテラン声優の大塚明夫氏が語る「声優論」。第1回では、「多くの声優が仕事にあぶれてしまう理由」について解説します。 「声優ブーム」と言われるようになって大分たちました。今がいったい第何次ブームなのかよく知りませんが、声優に憧れる人は相変わらず大変多いようです。現場ですれ違う新人の数も、この10年ほどで把握しきれないほどに増えました。少し前までは、「今の“新人枠”に入るのはあいつやこいつ……」となんとなく顔くらいは浮かんだものなのですが。 声優志望者や若手声優と話していて不思議なのは、「声優になる」ことを、まるで就職でもするかのような感覚で捉えている人が多いことです。 ■声優志望者の甘すぎる未来予想図 話を聞くと、彼らは極めて無邪気に、こんな青地図を思い浮かべているのですね。 まず声優
編集さんは原稿に赤を入れるのが仕事だが、 それはさすがに忖度のしすぎでは?という事案があったので、編集される前の元原稿を公開します。 編集後の記事は、東洋経済オンラインの 「性差別発言をやめない」日本の政治家の非常識 麻生太郎副総理は2年連続ワースト1位 です。 安倍さんの失言に触れた部分がすべて削除だったのはさすがに驚きました。 比べると違いがわかって面白いかもなので、ぜひ読み比べてみてください。東洋経済オンラインのページビューを削る意図はありません。 元記事をnoteで無料公開することは編集担当さんには伝え、東洋経済オンライン公開の1時間後から、ということで了解ももらっています。 以下、太字部分が削除された部分です。太字以外も表現とかちょこちょこ違うので、そこは比べてください。 【元記事】 麻生太郎副総理、2年連続のジェンダー差別発言ワースト1位おめでとうございます! セクシストはその
食品添加物の現状や食生活の危機を訴え、新聞、雑誌、テレビにも取り上げられるなど大きな反響を呼んだ『食品の裏側』を2005年に上梓した安部司氏。70万部を突破する大ベストセラーとなり、中国、台湾、韓国でも翻訳出版され、いまもなおロングセラーになっている。 その安部氏が、『食品の裏側』を発売後、全国の読者から受けた「何を食べればいいのか?」という質問に対する答えとして、このたび『世界一美味しい「プロの手抜き和食」安部ごはん ベスト102レシピ』を上梓した。15年の間に書きためた膨大なレシピノートの中から、たった5つの「魔法の調味料」さえ作れば、簡単に時短に作れるレシピを厳選した1冊だ。 ヨーグルトの「腸を汚す食べ方」意外すぎる4大NG 発売後、たちまち7刷6万部を突破し、各メディアで取り上げられるなど、大きな話題を呼んでいる安部氏が「平気で『食パン』を買う人が知らない超残念な真実」について語る
出会い系アプリを通じて知り合った、複数の男性と交際していたとして山口県警は20代の女性巡査を今月1日付で減給10分の1、1カ月の懲戒処分にしていたことが分かった。 減給10分の1、1カ月の懲戒処分を受けたのは山陽小野田警察署に勤務していた20代の女性巡査。県警監察官室によると、女性巡査は去年5月から8月にかけて、スマートフォン向けの出会い系アプリを通じて知り合った複数の男性と交際していたとされている。 今年2月に女性巡査が職場の上司に打ち明け発覚。県警は「警察官として倫理上問題がある」などとして今月1日付で減給10分の1、1カ月の懲戒処分にし、女性巡査は同日、依願退職している。女性巡査は「申し訳ありませんでした」と話し反省しているという。 県警監察官室は「引き続き全職員に対する職務倫理教養などを行い、再発防止に努める」とコメントしている。 日テレニュース24の関連記事 中学生に現金渡し…日
新型コロナ禍で政府のIT・デジタル化が遅れていたことが露呈し、菅義偉政権は行政手続きのデジタル化を政策の「一丁目一番地」に位置づけた。河野太郎行革担当相は、各省庁に押印を原則すべて廃止するよう要請。上川陽子法務相も婚姻や離婚手続きの際の押印を廃止する意向を表明した。 企業の間でも、ハンコを押すために出社しなければならない現実が浮き彫りになり、「ハンコがテレワークや新しい生活様式の流れを阻害している」と指摘されている。いわば「ハンコ悪玉論」が語られているが、こうした風潮に異を唱えているのが山梨県の長崎幸太郎知事だ。 この記事の写真を見る 山梨県は歴史的に印章産業が盛んで、「甲州手彫印章」という伝統的工芸品もあり、現在も多くの板木師(はんぎし、版を彫る彫刻職人)が活躍している。ハンコ悪玉論に疑義を呈す理由は何なのか。長崎知事に聞いた。 ■「押印の省略」と「ハンコ廃止」は異なる ――知事は「脱ハ
京浜急行電鉄の新造車両「1000形1891編成」が話題だ。ロングシート・クロスシートに切り替えられる回転式座席や車内トイレといった同社初の試みに加え、前面展望席など私たち鉄道趣味者にとってもうれしい設備が用意されている。 【写真で見る】京急の新造車両「新1000形1891編成」。従来の車両とは何がどう違うのか? だが、その新造車両に関連して、こんな話を聞いた。3月下旬のある夜、試運転の様子を撮影しようと、金沢文庫駅のホームにいわゆる「撮り鉄」数十人が集結。中には黄色の点字ブロックの外側へ三脚や脚立を置き、線路側へ大きくはみ出してカメラを構える者もいた。そのため入ってくる列車は手前で一旦停止したり、危険回避のために徐行したりせざるえなかったという。 一般の利用者からも「人があふれていて危ない」との声があり、複数の駅係員が駆けつけて何度も注意したが無視された。それだけにとどまらず、「邪魔だ!」
「日本語ラップはダサい」。2005年ごろネットでこうした議論が盛り上がったことをご存知だろうか。曰く「日本語はラップに向いていない」。英語の母音はたくさんあるけど、日本語の母音は5つしかない。しかも、英語は子音で終わる単語がたくさんあるけど、日本語にはそのような単語がないーーというのが、こういう主張をしていた人の言語学的な言い分だ。 これに真っ向から挑んだのが、ドラクエ、ポケモン、メイド喫茶など、あらゆるテーマを対象に言語学的な分析を行い、反響を呼んでいる気鋭の若手学者、川原繁人氏である。新著『フリースタイル言語学』より、日本語ラップに惚れ込んだ筆者が「日本語ラップはダサい」という議論に学術的に対抗する。 この記事の写真を見る ■人生を変えたZeebra、ライムスター すべての始まりは、大学生の時に幼馴染みがくれた1本のミックステープであった。彼とは幼稚園時代からの幼馴染み。大学に入って学
濁った池の水を抜いて、池の底まで見通せるようなきれいな池にしたところ……何が起こったと思いますか?(写真:Pochi/PIXTA) 私たちの生活を便利にしてくれる科学技術。その進歩とともに、身近なところで「ワクチンは打ったほうがいいのか? 打たないほうがいいのか?」などと今までにない判断を迫られることも増えてきている。 そのような現状をふまえ、エセ科学に踊らされないための科学リテラシー(科学的な知識を社会のためにどう上手に使えばいいのかを考える能力)がますます重要になってきていると強調するのは、東京大学名誉教授の石浦章一さん。『日本人はなぜ科学より感情で動くのか』を刊行した石浦さんに、科学リテラシーを身につけるコツについて話を聞いた。 透き通ったきれいな池にしたら起きたこと 私が住んでいる近くの公園では、「かいぼり」といって市民ボランティアが池の水を抜いて、透き通ったきれいな水にしましょう
2020年は日本野球界にとって節目の年になるだろう。おそらくはここから厳しい未来が待ち受けている。 【写真】新潟ベースボールフェスタの様子など ■12年ぶりの五輪は規模も内容も「ミニマム」 今年は日本野球にとって12年ぶりの「オリンピックイヤー」だ。2008年、北京オリンピックの日本代表の指揮官は故星野仙一だったが、東京オリンピックでは稲葉篤紀が侍ジャパンの指揮を執る。 しかし、正式競技とはいえ、東京五輪の「野球競技」は、規模的にも内容でも他の競技に比べてかなり見劣りがする。 まず、出場国はわずか「6」である。北京以前は「8」だった。これ以下だといきなりメダルがかかる試合になる。ミニマムと言ってよい。 開催国の日本は出場が決まっている。現時点ではアフリカ大陸予選を勝ち抜いたイスラエル、五輪予選を兼ねた今年の「プレミア12」で日本を除くアジア地区で最上位になった韓国と、同大会でアメリカ地区で
戦後最悪ともいわれる、新型コロナウイルス感染拡大による景気後退。不透明な社会情勢が続くなか、実はコロナ以前から日本は「貧しく、住みにくい国」になっていました。その衝撃の現実をデータで示した『貧乏国ニッポン ますます転落する国でどう生きるか』(加谷珪一氏著、幻冬舎新書)が発売後、5刷目の重版となり、反響を呼んでいます。 現在ネットでも反響を呼んでいる、日本人の「給料安すぎ問題」も、まさに日本の貧しさの一側面です。この30年間で日本がどう世界から取り残され、コロナで私達の生活はどう変わり、どう対処すればよいのか。内容を少しご紹介いたします。 89年に世界1位だった国際競争力は30位に スイスのIMDという組織が毎年発表している世界競争力ランキングという指標があります。これは経済状況、政府の効率性、ビジネスの効率性、インフラ整備など多方面から各国の競争力について比較したもので、各国の競争力を端的
新型コロナウイルスの影響で、かつてない客数の減少に見舞われた外食業界。 低価格ファミレスチェーンのサイゼリヤも、4月の全店売上高が前年同月比で33%まで落ちこむなど、文字通り未曾有の苦境に立たされた。客数や売り上げは徐々に持ち直してきているが、コロナ以前の水準を回復するには長い時間がかかりそうだ。 コロナ対応策の1つとして同社が打ち出したのが、これまで頑なに299円(税込み、以下同)を維持してきた看板商品「ミラノ風ドリア」を7月から300円へ1円値上げしたこと。全商品を50円単位の価格に設定したのだ。 この記事の写真を見る 「1円値上げ」から約1カ月が経ち、どのような影響が出ているのか。堀埜一成社長を直撃した。 ■8割の売り上げで利益が出る体質に ――3~5月期の営業利益は60億円の赤字でした。見たこともないような数字でしたが、底は脱したのでしょうか。 いや、脱していない。飲食業のコスト構
二度目の緊急事態宣言が1都3県でようやく解除されてから、わずか3日後の3月24日。東京で最大級の繁華街、銀座では飲食店に対する営業時間の短縮要請が継続していたこともあり、夜になると人影はまばらだった。 【写真】3月25日0時近くにようやく居酒屋を出て帰路に向かう厚労省官僚たち しかし、ある居酒屋は違った。1グループ23人もの参加者が集い、深夜まで盛大な宴会が催されていたからだ。 この大宴会の参加者が、よりにもよって新型コロナウイルス対策を担う厚生労働省に属する官僚たちだったと聞けば、一般の人たちはどんな感想を抱くだろうか。 ■「大人数での飲食自粛」は政府や自治体のメッセージ 政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は参院内閣委員会や記者会見など公の場で、再三再四にわたって「会食はなるべく5人以下にしてほしい」と訴えてきた。新型コロナウイルスの感染再拡大が懸念される中、大人数での
大ヒット作品をめぐる係争に、ゲームファンや業界関係者の間に衝撃が走った。 サイバーエージェント傘下でゲーム大手のサイゲームスは5月17日、同社が提供する人気スマホゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』をめぐり、同業のコナミデジタルエンタテインメントから東京地方裁判所に訴訟を提起されたと発表した。 【グラフで見る】「ウマ娘効果」で急拡大したサイバーエージェントのゲーム事業 ウマ娘は2021年2月に配信を開始。実在する競走馬の名前や特徴をモチーフに擬人化されたキャラクターを育成し、レースで競う。2016年から関連するアニメや漫画を展開し、IP(知的財産)としての価値向上に注力したこともあり、年間売上高が1000億円を突破する大ヒットを記録した。 リリースによると、コナミ側はウマ娘による特許権侵害に基づき、計40億円規模の損害賠償などを請求。さらにはウマ娘のゲーム配信そのものの提供を差し止めるよう
世界中でほぼ同じものが作られているビッグマックの日本における価格が安いことは何も喜べない(写真:Andrey Rudakov/Bloomberg) iPhoneや外国オーケストラ公演が、日本人には高嶺の花になってしまった。これまでも日本は円安によって貧しくなっていたが、今年3月からの急激な円安で、それがはっきりとわかるようになった。 昨今の経済現象を鮮やかに斬り、矛盾を指摘し、人々が信じて疑わない「通説」を粉砕する──。野口悠紀雄氏による連載第78回。 【図表】日本で410円のビッグマック、海外では日本円でいくらになる? ■iPhoneはもはや高嶺の花 アップルは9月7日、新機種iPhone14シリーズを発表した。日本での価格は、最も安いタイプで11万9800円。 Pro Maxは約20万円だ。 昨年9月にリリースされたiPhone13シリーズでは、最も安いタイプが9万9800円だったから
海水浴にキャンプ、遊園地、家族旅行――幼いころの夏の想い出を聞かれたら、これらを思い浮かべる人は多いのではないか。「体験」を通して得られる経験が子どもの学力などにも影響するという研究もあり、近年は体験の重要性が注目を集めている。 【写真】習い事をさせたい家庭を悩ませる物価高 ところが、親の年収が高いほど子どもの体験にお金をかけることができる一方で、親の年収が低い家庭では学校外での体験をまったくしていない子も多く、それが子どもの成長にも影響を及ぼす「体験格差」を生んでいる。その実態を取材した。 大学生になるまで「海水浴」を知らなかった 小学校高学年の時に両親が離婚し、母子家庭で育った源さん(仮名、30代)は、海は海水浴を楽しむところ、というのを大学生になってから知った。友人に、「夏と言えば海!海に行こう!」と言われたが、「海に行って何をするかわからなかった」と明かす。 夏のレジャーを体験した
コロナ禍をきっかけに、私たちの生活や仕事などいろいろな面で見直しが行われている。この機会に、小中学校の授業のあり方も見直す必要があると思う。なぜなら、日本でずっと行われてきた授業スタイルの“限界”が明らかになっているからだ。 ■コロナ禍でますます開く学力格差の問題点 日本では、1学級最大40人の児童・生徒の集団に対して、1人の先生が一斉授業を行うというスタイルが基本だ。こういった授業でいちばん問題なのが、児童・生徒たちの学力格差が非常に大きいということだ。 とくに、算数・数学の授業でそれが顕著だ。公立の小中学校の場合、同じ年齢の児童・生徒の集団とはいっても、算数・数学における学力格差は非常に大きい。例えば5年生の児童に「円の面積」を教えるとしよう。中には、塾などで学習済みですべて完璧に理解している子もいる。一方、基礎的なかけ算やわり算さえおぼつかない子もいる。足し算や引き算さえできない子が
東洋経済オンライン編集部長 武政 秀明さん 国産大手自動車系ディーラーのセールスマン、新聞記者を経て、2005年東洋経済新報社に入社。2010年4月から東洋経済オンライン編集部。東洋経済オンライン副編集長を経て、2018年12月から東洋経済オンライン編集長。2020年5月、過去最高となる月間3億0457万PVを記録。2020年10月から東洋経済オンライン編集部長。 ビジネスパーソンなら誰しも一度は見たことがある「東洋経済オンライン」。2022年現在は月間2億PVを超える超巨大メディアですが、2012年の前半までは意外にも月間300〜500万PVだったそう。いったいこの10年の間になにが起こったのでしょうか? 今回はその裏側を探るべく、武政 秀明(たけまさ ひであき)編集部長にお話をうかがいました。メディアに関わるみなさん、編集者のみなさん、ぜひともご覧ください!
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