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ブックマーク / sociologbook.net (50)

  • 立岩真也の思い出 – sociologbook

    以下の文章は『新潮』2023年10月号に掲載されたものです。編集部の許可を得て全文公開します。 —– 「立岩真也の思い出」 2006年から龍谷大学で職を得て働き始めたのだが、たまたま縁があって、2017年の4月から立命館大学大学院の「先端総合学術研究科」というところに移籍することになった。正式に移籍することが決まる前に、京都駅のホテルグランヴィア京都のカフェラウンジで立岩真也と会った。それまでも、先端研にはいろいろとお世話になることがあり、何度か博論の口頭試問などで挨拶はしていたのだが、グランヴィアのラウンジで立岩真也とはじめてサシでゆっくり喋ったのだった。 立岩真也は戦後の日の社会学が生み出した最大の天才だと思う。テレビに出たりして、一般向けに有名なひと、というのはほかに何人かいるが、立岩は膨大な量の論文とを書き、おそらく社会学のものとしては世界最大級のアーカイブをネットに築き、立命

  • もし立岩真也がカップラーメンを食べたら – sociologbook

    まず、腹が減ったということと、空腹であるということについて。血糖値が下がっている問題であるというのはその通りだ。まずはそれでよい。腹が減ったという内的な感覚がまずあり、様々な労働や生活の現場で、長時間にわたって飯をってないという事実がある。そのように私たちは腹が減ったという感覚を感じる。飯をってないという事実が、一方に結びついている場合があることを考えていくことはよいことのように思われるのだが、腹が減っているという感覚に結びついていない場合もあるだろう。それを認めてもよい。私の考えを述べればこうなる。同意する必要はない。 すると今度は、腹が減っているということを、それは個人的なことでありながら同時にこの社会に普通に存在する価値や現実に関わっているように思われるのだが、どうするかという問題がある。結局、なにごとかをなし、なにものかを摂取するということになる。それほどややこしく、こんがらが

    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2023/08/28
    合掌
  • 猫のシュレディンガー – sociologbook

    シュレディンガーのの話が、むかしから嫌いだ。がかわいそうすぎる。 箱のなかにがいて、生きてる状態と死んでる状態が重なり合っている。箱を開けると、文系にはよくわからない理由で、生きてるか死んでるかはっきりする。 調べてみると、単に生きてるか死んでるかはっきりしたときの、死んでる状態って、たんに病気とかで死んでるんじゃなくて、青酸カリで殺すらしい。 シュレディンガーはなんてひどい話を考えるんだろう。シュレディンガーが憎い。 かわりに箱に閉じ込めてやりたい。シュレディンガーのではなく、のシュレディンガー。箱のなかにシュレディンガーが入っている。生きてるか死んでるかわからない。が器用に箱をあけると(たまにキッチンのドアとかを開ける子いるよね)、シュレディンガーは、いつも生きている。は飼い主にそんなひどいことをしないからだ。 シュレディンガーとのふたりは、いつまでも仲良く暮らす。 あ

  • さようなら – sociologbook

    みんなが雨宮まみさんの文章で救われました。 救われる、ということは、どういうことでしょうか。誰が、何から救われるのでしょうか。 私たち読者は、雨宮さんの文章を読むことで、自分自身から救われるのかもしれません。自分の憎悪や不安や恐怖から解放されるんです。 そういう負の感情を解毒する力を持った文章だったと思います。あなたは悪くない、ということと、でも正面から努力することも必要、ということを、誰も傷つけない形で書くことはほんとうに難しいことです。しかしそれをやってのける力を持ったひとでした。 みんなが雨宮さんのいろんな文章で、ネガティブな感情から解放される経験をしました。そうやって私たちは雨宮さんに頼ってきました。でももう、この世界からいなくなってしまいました。私たちのそういう感情の爆発を押しとどめてくれるような文章を書ける書き手がひとり、いなくなってしまったのです。 ついこのあいだの、『早稲田

    さようなら – sociologbook
    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2016/11/18
    井田真木子、ナンシー関、そして雨宮まみもか
  • 包まれる眼鏡 – sociologbook

    ふと思い立ってメガネを新調した。もう10年以上、あるいは20年近くにもなるだろうか、同じものをかけ続けていて、フレームもボロボロだったし、だいたい度が合わなくなっていた。 せっかくやしめったにないことだしちょっと張り込んで、グランフロントの金子眼鏡に入った。 いろいろ丁寧に視力を測ってくれた。結論としては、右目が近視+遠視で、左目が近視+乱視で、その乱視が相当度が進んでいて、これでは見づらいでしょう、ということだった。 左右の度があまりにも違うので、「外では右目、仕事で近いところを見るときは左目」になっていた。利き目は左目である。右目を使うのがしんどくて、仕事用の眼鏡(老眼鏡じゃないよ!単なる度のゆるい近視用の眼鏡だよ!!←必死)を外でもずっとかけていて、左目ばっかり使っていた。 で、昨日、その眼鏡ができあがったので、店まで取りにいった。その場でかけてみた。 世界、めっちゃ立体やな(笑)。

    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2016/10/21
    “単なる度のゆるい近視用の眼鏡だよ!!”人はそれを(も)老眼鏡と呼ぶ
  • 大事だけど、そのすべてではない – sociologbook

    社会学者や評論家や作家で、ふだんリベラルなことを言うのに、性的な領域に関する話題になるととたんに「ロマンティシズム全開」になるおっさんがいる。 ふだんは個人主義的で合理主義的なことを発言するのに、「性」、あるいは「女」についてのことになると、とたんに「ただのおっさん」になる。 たとえば、労働市場における女性の不利な扱われ方についての議論をしているときに、こういうおっさんはよく、「女性を『男性なみ』にすることは、女性が来持っている役割を否定することにつながる。悪しき平等主義だ!」とかいうことを言う。 古典的といえば古典的だが、いまだにこういうことを言うおっさんはとても多い。 最近笑ったのが、これ。 島地勝彦の「遊戯三昧」 「絆す」の読み方、わかりますか? 2人の伝説的編集者が明かす人間関係の奥義──第13回ゲスト:松岡正剛さん(後編) http://gendai.ismedia.jp/ar

    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2016/05/03
    “たしかに、性的なものは、大事なことだよ。だけど、人生にとって、性的なことなんて、ごく一部でしかないんだよ。”
  • 子どもを憎悪する人びと – sociologbook

    おそらく、たくさんの人が、すでに同じことを書いていると思うけど。 「シリア難民中傷風刺画について、今までの流れ」(『東京育児日記──子どもが寝ているあいだに書くブログ』) http://yuco.hatenablog.jp/entry/2015/10/05/000019 yucoさんもrnaさんもすごい。ほんとにすごい。俺も何度でも報告しよう。 それにしてもひどい話だが、このイラストを最初に見たときから、怒りや悲しみとともに、なにか手応えのない、意味のわからない、もやもやとしたものを感じていた。作者のレイシスト的な意図はよくわかるのだが、その意図を実現するための手段として考えると、理解できないところが残る。もちろん意図も何も、最初からまったく理解はできないのだが、それにしても、差別的表現としてはなにかこれまで見た(見させられた)ものと異質なところがあると感じた。 この絵は、レイシスト的なひ

    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2015/10/05
    “作者は、あるいはあれを拡散してる人びとは、10歳にもならないような小さな女の子を、外国人だから、汚い難民だからといって、憎悪すらできるような人びとなのだろう。”
  • 不安と憎悪の果て – sociologbook

    いま東京へ向かう新幹線の中でこれを書いている。 さきほど、地元で「大阪市廃止」を決める住民投票に行ってきた。大阪市の片隅の小さな下町だが、そろいのオレンジ色のTシャツを着た維新の人たちがあちこちに立って、賛成を呼びかけていた。 現役の大阪市長が、公務もせず、100年以上続く大阪市の解体をひたすら呼びかけている。こんなに大事なことが、こんなにあっけなく、簡単に決められようとしている。 今回の結果は、ほんとうにわからない。事前の世論調査では反対派が若干多かったようだが、いくらでもひっくり返せるぐらいの差でしかない。 投票所の周辺にも、維新の人びとや、反対派の人びとがたくさんいた。そして、たくさんの近所の人たちが、投票に来ていた。 私はぼんやりと、このおっさんはどっちかな、この小さい子どもを連れた若いお母さんは賛成したんかな、このサンバイザーをしてヒョウ柄のブラウスを着たおばちゃんは反対派かな、

    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2015/05/17
    “テレビタレント出身のポピュリスト政治家が、敵意や憎悪や不安を煽って大阪の街を引っかき回した結果、私たちは、同じ街で暮らすもの同士で、お互いを、いちいちどちら側だろうと考えてしまうようになった。”
  • いちばん簡単な「都構想」の問題点 – sociologbook

    頭が悪くて、行政に関する細かい事務的なことがなかなか覚えられない。いくつかのサイトをざっと見て、「いちばん簡単な都構想の問題点」をメモしてみました。ただ、細かい数字については、いろいろサイトによってズレているので、正確ではないかもです。間違ってるところがあればご教示ください。 (1)大阪市は大阪都にはならない。ただ単に解体される。住所は「大阪市北区」だったのが「大阪府北区」になる。住民投票で決まるのは「大阪都」ではなく「特別区をつくるかどうか」についてだけ。 (2)特別区の権限は市町村以下。大阪市は大阪府から独立しているが、特別区になれば大阪府の「下請け」になる。 (3)大阪市の税収約6400億円は、特別区になると約1600億にまで減らされる。残りの約4800億円は大阪府へ吸い上げられる。 (4)権限や財源が縮小し、規模も5分割されれば、行政サービスは悪化する。公営住宅、生涯学習、地域のお

  • Interview Writer 1.2 – sociologbook

    Interview Writer 1.2 のご紹介です。 Interview Writer 1.2は、MacOX 10.9(Mavericks)以降専用の、「音声データの書き起こし/文字起こし補助ソフト」です。 Macユーザー用のよい文字起こし補助ソフトがなかったので、思い切って業務委託してイチから作ってもらいました。生活史調査やフィールドワークなどをしている研究者、ライター、記者、そのほか、音声データを文章に書き起こす作業をする方で、Macをお使いの方のためのソフトです。 ※文字起こしは自動ではやってくれません(笑)「音声を聞きながら自分で文章をキーボードで打ち込む作業」を補助するためのソフトです。 重要なポイントは、ひとつの動作で「再生・停止・すこし戻ったところからまた再生」が繰り返しできることです。この「すこし戻ったところからまた再生」は、昔なつかしいカセットテープの、足踏み式のトラ

    Interview Writer 1.2 – sociologbook
    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2014/05/27
    “文字起こしは自動ではやってくれません(笑)”
  • 図書館で疲労困憊した話 – sociologbook

    先日、マイクロフィルムの資料を閲覧しようと、ある大学の図書館に行きました。 ■電話 「すみません、2002年の3月にそこの博士課程を出たものなんですが。図書館を利用したいんですけど」「はい、できます。2階カウンターに来てください。卒業生データがあるのは2003年以降ですが、もちろん2002年以前もできます」「マイクロフィルムのコピーはおいくらですか」「1枚40円です」「たっか!(笑)」「あすみません50円です」「たっか!!(笑)まあいいや、いまから行きます」 ■図書館2階カウンター 「すいません卒業生カードを作ってください。2002年3月に博士課程を出ました」「しばらくお待ち下さい。(めっちゃ待たされる)すみません、2003年より前は、学生センターのほうで卒業証明書をもらってきてください。学生センターは、この図書館を出て、道を渡って、正門から入って左の方に進むとあります。そこの1階です」「

    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2014/04/23
    「みんな契約職員だし、膨大にある複雑な規則を、覚えきれるわけない」図書館で疲労困憊した話
  • 鈴木涼美『「AV女優」の社会学──なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか』書評 – sociologbook

    私たちはジェンダーやセクシュアリティに関する話が好きだ。とくにセックスワーカーや風俗嬢などに関する噂話が大好きだ。なかでも、そういう仕事をなぜ好んでしているのか、どういうきっかけでその仕事に入ってきたのか、あるいは、そういう仕事に就くような女の子は、どういう家族構成で、どういう暮らしをしていたのか、という、動機や原因を探るような話が大好きである。 しかし、おそらく、セックスワーカーに関するこういう話し方は、彼女たちをなにか逸脱したもの、規範から外れたもの、おおげさにいえば「異常」なものとして扱ってしまうことになる。 書の筆者にとって、序文にも書かれているとおり、風俗やキャバクラ、そしてAVの世界は身近な世界だった。だから、筆者はそういう場所にいる女性たちを、なにか私たちと異なるものとして描きたくなかったのだろう。 性を売る女性たちのなかでもAV女優はとくに、動機や原因を語る圧力につねにさ

  • オランダのおっさん – sociologbook

    わずか三日の駆け足で、おさいと香港に行ってきた。 帰りの飛行機で隣りになったおっさんが、またこれがありえないぐらいせわしないおっさんで、ずっと新聞広げてばっさばさめくったり、何回も何回も下伸ばしたり、立ったり座ったり、そのたびにシートベルトを忘れて立とうとして腹にくいこんで「ぐっっ」と低いうめき声をあげたり、機内テレビにヘッドホン差そうとして何回も何回も読書ライト点けたり、を脱いだり履いたり、ビールと水とコーヒーを一緒に頼んだり、うわあこんなおっさんと4時間も一緒か、つらー。と思っていた。 無料で配ってたお菓子(ピーナッツ)をおかわりして貪りったと思ったら、ピーナッツにむせたせいかそのうち激しく咳き込みだして、トイレに立とうとしてまたシートベルトが腹にくいこんで「ぐっっ」ってなって、よけいげっほげほ咳き込んで、小走りでトイレに駆け込んだら中からおっさんがぐえっほげほ咳き込む声が聞こえ

    オランダのおっさん – sociologbook
    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2014/03/05
    落ち
  • 路上に出たつぶやきたち── 「OSAKA AGAINST RACISM 仲良くしようぜパレード」 – sociologbook

    最初に在特会が路上で汚い言葉を喚きちらしたとき、私もふくめてみんな、あんな頭のおかしな連中はすぐいなくなるだろう、世の中にたいした影響はないだろう、だいたいあんな少人数で何ができるんだ、と思っていた。 その活動がやがてひろがってきて、全国に支部ができ、関西でもひどい街宣がされるようになって、だんだんと不安になった。いったいあれは何だろう。あれは「右翼」なのだろうか? いったい何をやっているのだろう? なにが目的なんだろう? この問題にかんして既存の組織はほとんど役に立たなかったといってよい。目立った抗議活動をするわけでもなく、ほとんどフリーハンドで活動をさせているうちに、そのうち新大久保や鶴橋という「聖地」にまで堂々と大手を振ってやってくるようになった。その段階になっても、古くからある大きな組織はなかなか動いてくれなかった。 おそらく、われわれと同じように、在特会の活動の「舞台」が見えてな

  • 橋下徹は美魔女である – sociologbook

    美魔女っていうひとたちがいるらしく、まあ広告会社がなんかやってるだけだと思うんだけど、たまに雑誌に載ったりネットで流れてきたりする。めっちゃおもしろいし、なかには「すごい!」っていうひともいる。 で、こういうエクストリームな企画(笑)は反発されることも多く、そこらじゅうで陰口叩かれてたりする。そういうのも織り込み済みで企画してるんだろう。 なんとなくだけど、さらっと見ただけの印象だけど、なんとなく40過ぎても若くて可愛いままでいたい、っていうだけじゃなくて、ほとんどの美魔女タレントさんが、自己実現とか成長とか出会いとか、そういう要素というか属性というか主張というか、そういうものを混ぜてるみたいだ。 このへんが支持されるところでもあり、反発をくらうところでもあるんだろうと思う。 あるゼミ生女子が「女子力」という言葉で面白い卒論を書いたんだけど、ここ20年ぐらいの雑誌の記事や広告を調べ上げて、

    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2013/02/10
    一周まわって
  • 政治と「社会」 – sociologbook

    生まれて初めて当に戦争になるんじゃないかと思っている。 たぶん次の戦争は国民を総動員するような全面戦争にはならないだろう。国民全員の精神や身体を管理しなくても、一部の「戦争装置」によって、一般の市民にリアリティが伝わらない方法でひっそりとおこなわれるにちがいない。 それはたぶんはじめに「被害者面した絶対的な正しさ」を押し付けてくる。いま領土を守らなかったらこの国がやられる。いま先手を打って攻めていかないと平和が守れない。おそらくそんなふうに、反論しにくいようなロジックで、感情に訴えかけるやりかたで。 いますぐではないかもしれないが、数年のうちには憲法も改悪されてしまうだろう。人権に関する条文は大幅に後退し、かわりに国家があらゆる権力を掌握してしまうだろう。 だが、国民の精神や身体をまるごと抱え込んで統制するのではなく、国民を分断することによって、よりスムーズに戦争は遂行されていくだろう。

  • 「同人化」する文化 – sociologbook

    なんどか書いてるけど大学の3回生ぐらいから卒業してすぐぐらいまで、ジャズミュージシャンの真似事をしておりました。音楽の才能がぜんぜん無かったのでそっちの道はすぐにあきらめたんですが。神戸の元町のポートタワーホテルとか中山手通のサテンドールとか、大阪の中津の今はなき東洋ホテルとか、梅田の今はなきDonShopとか、北新地の名前忘れたけどなんとかいう店とか、京都の木屋町の名前忘れたけどなんとかいう店でウッドベースを弾いておりまして、それでメシってたぜとはとても言えないですが、まあトラ(臨時の代理)の仕事も含めて月10万ぐらいにはなっておりました。 学生のバイトとしてはわりと実入りがよかったです。時代はバブルで、そこらじゅうに生演奏の店があり、またそういうところに彼女を連れていくのがおしゃれとされていた時代で、ちょっと背伸びして今日はジャズでも聴きにいこうかというお客さんがわりといて、チャージ

  • 大阪の「空気」(2)──行政都市の毛細血管 – sociologbook

    私たちがふだん住んでいる街って、どんな街だろうと思う。どんなっていうか、この街は「なにから」できているのか。 適当に見つけたワンルームか2LDKぐらいのマンションを借りて住んで、休日はIKEAとか無印で買い物する。朝起きたら電車やバス、車に乗り、出勤する。あるいは家の掃除をして近所のスーパーで買い物をしたあとスタバかドトールでお茶を飲む。仕事が終われば同僚や友人、恋人と待ち合わせして一杯やりにいく。あるいはまっすぐ帰る道でツタヤに寄ってDVDを借りる。家に帰ったら風呂に入ってビール飲んで、テレビやネットを見てから寝る。 たとえば、帰り道で立ち寄った居酒屋で、店員がなにか失敗をしたとする。何でもよい、グラスを倒したり、オーダーが通ってなかったり。私たちも大人だからむやみに怒鳴ったりしない。にこにこ笑ってグラスを取り替えてもらう。店員だけでなく、店長が出てきて謝ることもある。かなりひどい粗相の

  • 大阪の「空気」(1) – sociologbook

    (タイトル変更しました) せっかくGWで家にいるのに仕事もはかどらないのでオチを考えずに適当に書く。せんじつ、橋下の支持層についてついったでいろいろ書かれたことが話題になっていたが(うしろ先生のこれな)、実証系/計量系のひとたちからえらい叩かれていたが、まことに計量の道は修羅の道。あんまり適当なことは言わんほうがいいのである。ただまあ、この問題についてはいろいろ自由に議論すべきだと思うし、うしろ先生のこのとげったも、そういう議論のためのよいきかっけにはなったと思う。どうでもいいけどうしろ先生ははやくを送れ。 確かに橋下の支持層がどういうプロフィールなのかは、やっぱり気になるところではある。しかしまあ、いまのところは特定の階層や学歴に集中しているという証拠はないし、そもそもどの世論調査でも圧倒的な支持率なので、すべての階層・集団でまんべんなく支持されていると思ったほうがいいだろう。 大阪

  • 「りゅうだい」のこと – sociologbook

    おれが雇われてるのも「りゅうだい」だけど(笑)、沖縄に学生を連れていくときに必ずいうのが、「沖縄で『りゅうだい』って言っても通じへんで。沖縄で『りゅうだい』いうたら100%琉球大学です」 学生の実習やら自分の調査やら会議やらライブやら(笑)で1年に3回も4回も沖縄行きますが(そのわりにマイル貯めてないですが)、もちろん琉大にもしょっちゅう行きます。 沖縄について勉強しているものとして、琉球大学は素朴にあこがれます。沖縄研究のメッカだし、そうそうたる研究者を輩出してる大学でもあるし。 もちろん、琉大といってもふつうの日の大学なので、中に入ればそれはもういろいろでしょうが、それはわかったうえで、部外者から見た琉大の「大学としての雰囲気」について書きます。無責任かもしれないですが、俺はとってもこの大学の雰囲気が好きです。ちょっと短い文章で書くのが難しいですが。 あと、俺が知ってるのは法文学部の

    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2012/03/13
    定職に就いて早々にそういう幻想(虚妄という意味ではない)から引き剥がされてしまった私。