義務教育(小中学校)以外の教育機関の教育費の無償化問題や、大学の経営問題など、高等教育のあり方についてさまざまな面で環境の変化が生じ、再検討の機会が与えられている。「よい大学、そしてよい就職先」との子供の進路に関する言い回しも、必ずしも正しいとは言い切れないとの指摘もされるようになった。さらに大学を「就職に有利になるから」との理由で半ば義務教育的なものとして認識し、それを根源として各種の主張をする人もいる。今回はそれらも含め、大学関連の話を語る際には欠かせない、そもそも論としての「大学進学率」をまとめておくことにする。 今件データの取得元は文部科学省の【学校基本調査】。この発表ページで足りない部分の値については、総務省統計局の【e-Stat】から「学校基本調査」を検索し、「年次統計」「統括表」から「就園率・進学率の推移」や「進学率」から必要な値を取り出して、各種計算を行う。 なおグラフ中に
先に【日本の大学・短大における専攻部門をグラフ化してみる(「教育指標の国際比較」2011年反映版)】で【「教育指標の国際比較」(平成23(2011)年版)】を基にデータを最新のものに差し替えたグラフを生成したわけだが、この「教育指針-」を用いた記事が他にないかと探していたところ、連動性の高い内容のものとして大学・短大進学率を書き記した記事を見つけることができた。そこで今回は、この記事の内容も最新版へ差し替えることにする。 今資料は日本の教育を考察する上で、その状況を諸外国との比較において確認することを目的として作られたもの。国内の各官公庁の資料やOECDのデータを用いて編さんされている。今回スポットライトを当てたのは国内資料による部分。 各年における高等教育への進学者数を、やはり同資料内に収録されている該当年齢人口で割った、いわゆる「進学率」の推移を示したのが次の図。大学・短大などへの進学
(女子の大学進学率は上昇傾向) 平成19年度の学校種類別の男女の進学率をみると,高等学校等への進学率は,女子96.6%,男子96.1%と,若干女子の方が高くなっている。大学(学部)への進学率をみると,男子53.5%,女子40.6%と男子の方が10ポイント以上高い。しかし女子は,全体の11.9%が短期大学(本科)へ進学しており,この短期大学への進学率を合わせると,女子の大学進学率は52.5%となる。近年,大学(学部)への女子の進学傾向が上昇している一方で,短期大学への進学率は6年の24.9%をピークに,ここ数年激減している。 大学(学部)卒業後,直ちに大学院へ進学する者の割合は,平成19年度では男性15.0%,女性7.0%となっている(第27図)。 (男女の専攻分野の偏り) 大学(学部)における学生の専攻分野をみると,女子学生が最も多く専攻している分野は,ここ数年は社会科学が一番多くなってい
4年制大学への進学率が09年春、50.2%と初めて半数を超えたことが6日、文部科学省の学校基本調査の速報値でわかった。少子化の一方で全体の定員が増えたことが背景にあり、この20年で倍になった計算だ。一方、昨秋来の不況で大学生の就職率は68.4%と6年ぶりに下がり、就職も進学もしていない人は8千人増の6万8千人、大学卒業者の12.1%を占めた。 調査は今年5月1日現在で、幼稚園から大学院まで、国公私立すべての学校を対象に実施した。 それによると、今春の4年制大学入学者は60万9千人(国立10万2千人、公立2万8千人、私立47万8千人)で、18歳人口に占める割合を示す進学率は前年比1.1ポイント増の50.2%。大学進学率は1969年15.4%、89年24.7%、99年38.2%と伸びてゆき、2人に1人が進学する時代に至った。 20年前に200万人を超えた18歳人口は少子化で減り続け、今春
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