「もうたぶん解説の仕事はやることはない」。12月14日、自身のYouTubeチャンネルで解説業からの引退を示唆した本田圭佑。前回配信した記事で「最終検証」と銘打ったが、“最後の解説”となれば話は別である。アルゼンチンがPK戦の末にフランスを下して36年ぶりの栄冠を手にしたW杯決勝戦で、アルゼンチン贔屓の姿勢を打ち出した本田の解説に対し、ネット上で賛否両論が巻き起こった。では本田は単にアルゼンチンを応援していただけだったのか。“熱狂”と“平静”を行き来した決勝戦の語録を振り返りながら、本田解説の真意に迫る。 アルゼンチン贔屓をどう考えるか <語録1> 「きた! きた! きた! バモス! アルゼンチン、バモス!」(前半16分) <語録2> 「PK! PK! PK!」(前半20分) 本田の“アルゼンチン推し”は露骨だった。前半16分に右サイドでボールを奪い、最後はディマリアがシュートを放つと「バ