ブックマーク / www.cinra.net (16)

  • 英国音楽の底流をなすもの。ジャイルス・ピーターソンが語る、UKジャズ、ジャングル新世代の台頭の背景 | CINRA

    近年、新世代のジャングル/ドラムンベースのプロデューサーやDJが注目を集め、UKのジャズシーンは新たな黄金時代を迎えている。その背景にあるものは何なのだろうか。 1980年代後半から90年代初頭、アシッドハウス(※)の熱狂に沸く英国において誕生したジャングル。そしてほぼ時を同じくして成立したアシッドジャズは、DJが主体となった英国のジャズ文化の新局面だった。題に入る前に、この2つの音楽について簡単に振り返る。 ジャングルとは何か。『DUB論(改訳決定版)』(2023年、水声社)のなかでマイケル・ヴィールは、「ジャングル(別称ドラム&ベース)は一九九○年頃にイングランドで発展した、ジャマイカのダブとDJミュージック、イギリスのテクノのハイブリッドだ」と記し、その音楽的特徴を「ダブ(ドラムとベースを強調したミックスとアトモスフェリックなサウンドスケーピング)とヒップホップ(抜粋したブレイクビ

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  • TESTSETが「バンド」という肉体を手にするまで。砂原&LEOがMETAFIVEとの連続性と差異とともに語る | CINRA

    砂原良徳、LEO今井、白根賢一、永井聖一によるTESTSETが1stアルバム『1STST』を完成させた。もともと2021年の『FUJI ROCK FESTIVAL』にMETAFIVEの特別編成として出演したことからスタートしたこのバンドは、その後のライブオファーを受けてTESTSETとして再始動。これまでメディアへの露出はごく限られたものだったが、ライブを観た人からは絶賛の声が寄せられていたバンドの全貌がついに明らかになった。 METAFIVEからの連続性も感じられつつ、白根と永井もソングライティングに関与し、よりフィジカルに進化を果たした『1STST』はTESTSETとしての記名性が強く感じられる作品に。そして作は、生演奏とプログラミングを織り交ぜたサウンドデザインで、SNSに端を発する現代の諸問題を歌い、アートワークも含めて自然と文明の対比を描きながら、その複雑さを見つめ、「リアルの

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  • 「TR-808」開発秘話をNHK『ノーナレ』で放送、開発者・菊本忠男がテレビ初登場。石野卓球らも出演 | CINRA

    リズムマシン「TR-808」を特集する『ノーナレ「808 Revolution」』が12月17日23:20からNHK総合で放送される。 1980年にローランドから発売された「TR-808」。当初は「全くリアルな音ではない」と「失敗作」の烙印を押されたが、開発者も想定しない「予想外の使い方」によってヒップホップ、R&B、ハウス、テクノ、ポップスなど世界中のアーティストに愛されるようになった。 番組では松武秀樹、Afrika Bambaataa、石野卓球、トリル・ダイナスティが「808伝説」を語るほか、「ミスター・キクモト」として知られる開発者の菊忠男がテレビ初出演し、開発秘話やその音が持つ根源的な力を明かす。 番組音楽は渋谷慶一郎が担当。ほぼ全てを「TR-808」で制作したという。

    「TR-808」開発秘話をNHK『ノーナレ』で放送、開発者・菊本忠男がテレビ初登場。石野卓球らも出演 | CINRA
  • くるりにとって『アンテナ』とは? 名盤の背景を振り返る | CINRA

    クリストファー・マグワイアをメンバーに迎えた5作目『アンテナ』 今年で結成20周年を迎えるくるりが昨年からスタートさせたコンセプトライブ『NOW AND THEN』の第三弾が、5月7日の香川公演を皮切りにスタートする。過去のアルバムを再現する『NOW AND THEN』は、第一弾が『さよならストレンジャー』と『図鑑』、第二弾が『TEAM ROCK』と『THE WORLD IS MINE』と、これまで2作品ごとに行われていたが、今回は「現在進行形のくるりとアルバム『アンテナ』を再現する」というコンセプトになっている。まずは、『アンテナ』リリース当時のくるりを振り返ってみよう。 『NOW AND THEN vol.2』より 『アンテナ』の前作『THE WORLD IS MINE』(2002年)のリリースに伴うツアーの後、ドラマーの森信行がバンドを脱退。映画『ジョゼと虎と魚たち』のサウンドトラッ

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  • パラパラに熱中したギャルの青春時代と現在の苦悩を描く『黒い暴動』 | CINRA

    映画『黒い暴動♥』が、2016年夏に公開される。 同作は、「ギャル」としてパラパラに青春をかける高校時代と、「アラサー」として苦悩する現在の女性を同時に描く映画。高校時代のパートには、バラエティー番組『月曜から夜ふかし』にも登場したBlack Diamondから選抜された15人が出演している。 監督と脚を務めたのは、俳優としてテレビドラマや映画にも出演する宇賀那健一。「ギャルとは、 あの時代に日女子の間だけで起こった、ロックンロールだ!」という信念のもとで同作を作り上げたという。撮影は石川・内灘町を中心に行われた。配給はSPOTTED PRODUCTIONSが担当する。 なお同作と連動して、宇賀那がプロデュースしている飲店「Alternative Cafe & Bar VANDALISM渋谷」内に期間限定ショップ「ガングロカフェ -夜ふかし営業中-」がオープン。同店はBlack Di

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    solaris_almagest
    solaris_almagest 2015/11/23
    気になる
  • 鬼才タイヨンダイがBATTLESをやめてまで成し遂げたかった音楽 | CINRA

    およそ6年ぶりとなるアルバム『HIVE1』をリリースしたばかりのタイヨンダイ・ブラクストン。複数の打楽器とエレクトロニクスによって構成された新作は、聴き手の安易な予想と理解を許さない。その楽曲展開に今も興奮し、ライブパフォーマンスに早くから期待を膨らませてきた方もきっと多いことだろう。そこで今回はタイヨンダイ人にメール取材を敢行。『HIVE1』の制作にまつわる話と、きたるべき来日公演について人に伺いつつ、タイヨンダイ・ブラクストンという音楽家のキャリアを改めて振り返ってみた。まだ作品を聴いていないという方も、ぜひこの機会に『HIVE1』の躍動するリズムとノイズを体感してほしい。 「これは深いリスニング体験を求める人向けの作品なんだ。エキサイティングな感覚を楽しんでもらえたら嬉しいね」 「リスニング体験というものは、真剣に取り組むべきものだと思うんだ。そう取り組むことは誰でも可能なはずだ

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  • BOOM BOOM SATELLITES、残酷な運命から希望を描いた傑作 | CINRA

    運命とは、ときにとても残酷だ。「神様は乗り越えられる試練しか与えない」なんて言葉は、残酷な運命と対峙しなければならない人生の場面においては、単なる綺麗事でしかなくなってしまう。しかし、絶望に突き落とされたときにこそ、不貞腐されたり、エゴイスティックに生きたりするのではなく、「人のために生きたい」と思えたのであれば、その瞬間、人間は誰かの心を気で救える偉大なパワーを発揮できるのではないだろうか。 BOOM BOOM SATELLITESは、これまで実に希有な人生を歩んできた。そしてその都度、自分たちの人生音楽にリアルに反映させながら、ときに攻撃的に、ときに優しく包み込むようなサウンド、ビート、そして歌で、私たちに多彩な情感を湧き起こさせてくれた。川島(Vo,Gt)に初めて脳腫瘍が発見されたのは1997年、デビューを果たした年である。その2年後、同じ症状を再び患い2度目の手術を受ける。そし

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  • あの人の音楽が生まれる部屋 Vol.8:フルカワミキ - コラム : CINRA.NET

    のギターロックシーンに多大なる影響を与えた4人組バンド、SUPERCARの紅一点ベーシスト&ボーカリストとして1997年にデビューしたフルカワミキさん。そのキュートでどこか非現実的な歌声は多くの人を魅了し、様々なレコーディングセッションやCM、アートの世界でも活躍をしてきました。現在はソロアーティストとしてコンスタントに作品を作り続ける一方、新たなバンドLAMAを結成するなど多忙な日々を送っています。ほんわかとしたその外見からは想像もつかない彼女のバイタリティーは、一体どこからきているのでしょうか。今回は、宇川直宏や灰野敬二、ファンタジスタ歌磨呂も所属する、彼女の所属事務所を訪れ、お話を伺いました。 テキスト:黒田隆憲 撮影:豊島望 フルカワミキ 1995年、人のバンド募集の張り紙をきっかけに、「スーパーカー」を結成。1997年に『cream soda』でメジャーデビュー。2006年

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  • NHK-FMで「不良の音楽」を約10時間にわたり紹介、ギターウルフの生ライブも | CINRA

    「不良の音楽」を紹介するラジオ番組『今日は一日“不良音楽”三昧』が、5月6日12:15からNHK-FMで放送される。 ティーンエイジャーにとっては背伸びの象徴であり、大人にとっては若かった時代の憧れの象徴でもある「不良」。同番組では、ロックンロールから歌謡曲、レゲエ、ヒップホップなど時代やジャンルを問わず、不良の魅力を持った音楽をリスナーから募り、約10時間にわたって紹介する。 番組中では、ギターウルフのスタジオライブ『ギターウルフ 不良音楽大全』の模様をNHK大阪放送局のスタジオから生中継するほか、ゲストとして細馬宏通、大西ユカリが出演。さらに横山剣(クレイジーケンバンド)が電話出演する。 楽曲リクエストは番組オフィシャルサイトで受付中。ギターウルフのライブ観覧は4月25日まで応募を受付ける。応募方法は番組オフィシャルサイトで確認しよう。なお、同番組はあくまで「不良音楽」を推奨するもので

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    solaris_almagest
    solaris_almagest 2014/04/22
    BJCはあるんだろうね?
  • 音楽は人間より遥かに賢い ジョン・フルシアンテ インタビュー | CINRA

    言わずと知れた元RED HOT CHILI PEPPERSのギタリストであり、ソロでは多作家としても知られ、現代の音楽シーンにおける数少ないカリスマとも言うべきアーティスト、ジョン・フルシアンテ。2009年末のバンド脱退後は、インディペンデントな活動姿勢を貫き、音楽性に関してはエレクトロニックミュージックに急接近。最新作『ENCLOSURE』についてジョンは、「過去5年間における音楽での目標をすべて達成した作品」と語っている。そこで今回はソロのキャリアを改めて振り返り、彼がなぜこれほどまでに多くの人に愛されているのかを考えると共に、意味深なアートワークが施された『ENCLOSURE』という作品が彼にとってどんな意味を持つ作品なのかを、人の発言を引用しながら紐解いていく。熱心なファンの方はもちろん、「レッチリ以降のジョンはよくわからない……」という人にも、ぜひ彼の現在地を知ってもらいたい。

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  • 菊地成孔と行く『日本近代音楽の150年』展 | CINRA

    いまから150年前、この日ではどんな「音楽」が鳴っていたのか? 長い鎖国の終わりを告げる黒船軍楽隊の響きに始まり、西洋との出会いは政治教育、娯楽とも絡み合いながら、日音楽を激変させていきました。そして、そこには、今日のポピュラーミュージックに直結するトピックも見えてきます。その様子を楽器、楽譜、レコード音源から関連アートまで304点を揃えて伝えるのが東京オペラシティ アートギャラリーで開催されている『五線譜に描いた夢 ─ 日近代音楽の150年』展。今回はミュージシャンの菊地成孔さんをゲストに、このユニークな音楽の展覧会を体験。彼が「クラシック以外の音楽が好きな人たちこそ見るべき」と語った、発見にあふれる体験を紹介します。 文明開化の渦中における「日近代音楽」の産声 開国以降、現代までの日近代音楽の変遷をたどる4章構成の同展覧会、第1章はずばり「幕末から明治へ」。展示室入り口で

    菊地成孔と行く『日本近代音楽の150年』展 | CINRA
  • 独創的なチェコの映画ポスター82点を紹介、世界各国の名作を豊かな想像力で大胆に異化 | CINRA

    チェコで制作された映画ポスターを紹介する展覧会『チェコの映画ポスター テリー・ポスター・コレクションより』が、8月28日から東京・京橋の東京国立近代美術館フィルムセンターで開催される。 同展では、プラハにある映画ポスター専門ギャラリーのテリー・ポスターが所蔵するポスターの中から、1950年代後半から1980年代までに制作されたチェコスロバキア時代の映画ポスター82点を紹介。「チェコ・ヌーヴェル・ヴァーグ」と称された1960年代のチェコスロバキア映画のほか、ジャン=リュック・ゴダール監督『女は女である』やジェームズ・キャメロン監督『ターミネーター』など、ヨーロッパ各国の作品やアメリカ映画、さらには黒澤明監督『羅生門』や多猪四郎監督『ゴジラ』などの日映画のポスターも展示。斬新な解釈と豊かな想像力に満ちたチェコの映画ポスターの大胆さや優美さ、ユーモアを見ることができる展覧会となる。 また、会

    独創的なチェコの映画ポスター82点を紹介、世界各国の名作を豊かな想像力で大胆に異化 | CINRA
  • 電気グルーヴがサブカルチャーに残した爪あと | CINRA

    やっぱり、電気グルーヴみたいなグループ、他のどこを探してもいない。3年半ぶりの新作アルバム『人間と動物』を聴くと、改めてそう痛感させられる。全曲歌モノ、80年代ニューウェーブ感満載のサウンド、ナンセンスな歌詞――。しかし、そうやって要素を並べてみても、その音の格好良さ、ふつふつとこみ上げてくる面白さは、上手く説明できない感がある。「『WIRE』を主宰し日のテクノシーンを牽引する石野卓球」「CMやバラエティ番組、映画でも活躍するピエール瀧」というプロフィールこそ知られていても、それだけでは二人が電気グルーヴとして集まったときに生まれる不思議な爆発力を伝えられないような気もする。5年ぶりの全国ツアー『ツアーパンダ』も始まった今、改めて「電気グルーヴとは一体何なのか?」、そして「今の10代に電気グルーヴのヤバさを伝えるとしたら、果たしてどうすればいいか?」というテーマのもと、臨んだインタビュー

    電気グルーヴがサブカルチャーに残した爪あと | CINRA
  • 北野武が語る「暴力の時代」 | CINRA

    北野武監督の最新作『アウトレイジ ビヨンド』が、10月6日(土)に全国公開される。とても衝撃的な、そして非常に重みのある一作だ。ベネチア国際映画祭でも、受賞こそ逃したものの、現地のイタリア人からは「最高傑作」という声もあったという。以下のインタビューで北野武監督自身が語る通り、バイオレンスエンターテイメント映画の文法自体を更新し、新しい時代の表現方法を開拓するような一作。そして明らかに、震災以降の日の社会のムード、そして世界各地で様々な社会の綻びが明らかになっている今の時代の空気と呼応しあうような作品になっている。 「巨大暴力団同士の熾烈な抗争を舞台に、悪人同士の壮絶な権力争いを描いたバイオレンスエンターテイメント映画」という作。映画を観終わった後に強く印象に残るのは、ひたすら繰り返される暴力と死のあり様だ。前作ではオリジナリティーのある「痛み」の描写が評判を集めたが、それとも違う、ピ

    北野武が語る「暴力の時代」 | CINRA
  • My Bloody Valentineが来年2月に来日ツアー、東京公演は新木場2DAYS | CINRA

    My Bloody Valentineの来日ツアーが、2013年2月に開催されることがわかった。 同ツアーは、2月6日に大阪・難波HATCH、2月7日と8日に東京・新木場のSTUDIO COASTでそれぞれライブを行うもの。来日ライブは『FUJI ROCK FESTIVAL'08』以来約4年半ぶり、来日ツアーとしては1991年以来約22年ぶりになる。東京公演のチケット先行抽選予約は5月29日13:00から、大阪公演は6月5日から受付スタート。 なお、1988年から1991年にかけて発表されたEP4作品と未発表曲を収録した2枚組アルバム『EP's 1988-1991』が、5月30日に日国内でリリース。1stアルバム『Isn't Anything』と2ndアルバム『Loveless』のリマスター盤も同時に発売される。 『My Bloody Valentine JAPAN TOUR 2013』

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    solaris_almagest
    solaris_almagest 2012/05/17
    いこう。
  • ヤン・シュヴァンクマイエル5年ぶり新作は、夢の中を彷徨う男のラブサスペンス | CINRA

    ヤン・シュヴァンクマイエル新作映画『サヴァイヴィング ライフ ―夢は第二の人生―』が、晩夏から東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムほか全国で公開される。 寝る事だけが楽しみな中年の勤め人・エフジェン。ある日夢の中で出会った若くて美しい女・エフジェニエに再び会うため、彼は夢の操作法に関するを探し出し、自らの意思で夢の世界に入っていく方法を見つける。仕事に行くふりをして毎日夢の中へ出掛けるエフジェンと、その行動を不審に思いはじめるのミラダ。夫の尾行を開始したは、やがて彼の儀式を目撃してしまう。 同作は、動く映像表現としてのシュルレアリスムを確立したチェコのアニメーション作家ヤン・シュヴァンクマイエルの5年ぶり新作。憂な日常を脱出し現実と夢の世界の間を彷徨う男を、ブラックユーモアとともに描いたラブサスペンスだ。77歳を目前にしてもなおアートの最前線にたつ彼の新作には、「夢をみることが

    ヤン・シュヴァンクマイエル5年ぶり新作は、夢の中を彷徨う男のラブサスペンス | CINRA
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