過去にコミティアにて発行した話しとなります。 【登場人物設定】 花(はな) 京三郎の妻、小柄な体型である為、巴にはちんちくりんだとからかわれている。父母が離縁をし、父方に引き取られたが、流行病で父を亡くした後は父が京三郎と仲が良かったこともあるのか、京三郎の家に引き取られた。(父の間で元々、彼の嫁としていたことを約束していた)現在は、父の和菓子屋の跡を引き継いでいる。和菓子作りは得意なのだが、家事などは不得手であり、巴に家のものを触るなと怒られている。京三郎のことは長年、一緒に暮らしてきた為、兄のような存在だと思っていた。巴に関しては男の人形であるが、その口調からか、男性と接しているよりも姉と接している感覚になるらしい。 京三郎 絡繰り人形師。元々、花に好意は持っていたが、常に無表情…続きを読む
ここではない世界を旅する彼が、静謐な語り口で紡ぐ見聞録。 彼は読者に名前を告げないが、同じ彼が旅して生きた足跡は、 『死者の沼』『雨の国』と本作『鳥たちの楽園』へと続いている。 架空の土地の紀行文であるのに、物悲しいリアリティがある。 大小さまざまな鳥が棲む深い森の奥には、言葉を話す鳥がいる。 嘘かまことかわからない伝聞を頼りに、現地の案内人を雇って、 彼は森へと足を踏み入れ、そして外界から閉ざされた村を知る。 村の人々の言葉は、思いがけず、彼にゆかりのあるそれだった。 彼が「まるで大昔の悲しいおとぎ話だ」と認識する某国の歴史は、 別の人々の間では現在進行形の憎しみの根拠であり続けている…続きを読む
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