[ニューヨーク 23日 ロイター] - 投資家は、コモディティー(商品)通貨のショート(売り持ち)積み増しに動いている。原油は今週、歴史的な急落を演じたが、原油価格の回復は目先ないと多くの人が信じていることを示すサインと言えそうだ。 米国産標準油種(WTI)CLc15月限は今週、史上初めて価格がマイナスとなった。原油価格はその後数日は持ち直しているが、投資家の多くは、新型コロナウイルスの感染拡大を受けた世界の需要減退は数カ月続く公算が大きく、原油や資源国通貨が圧迫されると考えている。 BNPアセット・マネジメントの為替部門トップ、Momtchil Pojarliev氏は「原油価格の暴落は、世界経済が非常に悪い状態にあるという私の見方を裏付けるものだった」とし「この状態からすぐに抜け出すことはできないだろう」と語った。 新型コロナ感染拡大の影響で原油から工業用金属まであらゆる資源の需要が蒸発