2009/1/24 15:45 初めてこの場所に到達してから43分経ったいま、結局私は、この先500m区間の偵察をして戻ってきた形になる。 その際に、大切なリュックをその橋頭堡… つうか人質…に捧げて来た。 しかし、これからようやく本当の意味での前進再開。攻略再開を果たすことが出来るのだ。 その安心感は生半可ではなく、強いストレスからの解放によって、私は一時的に興奮状態になった。 目の前の命さえ脅かされる崩落現場に、二度と踏み込まなくても良い。 そんな安堵も大きかった。 チャリを小脇にして、いま上ってきたばかりの斜面を下る。 しかし、爪先の踏ん張りだけで直立のまま下っていけるほど、なまっちょろい斜面ではない。 すべって転倒する前にチャリを下ろした。 そして、支えのない斜面に下ろされたチャリは、主無きまま数メートルを駆け下り、狙い通りの木立に衝突して転倒、停止した。 乱暴なようだが、ここでノ