1台の自転車の前後に複数のサドルとペダルを装備した「タンデム自転車」のうち、2人乗りタイプの公道走行が徳島県内で解禁された。後部席はペダルをこぐだけでよく、サイクリングを体感したい視覚障害者らからは歓迎の声が上がる。ただ特殊な構造のため、県警は安全運転への注意も呼び掛けている。【国本ようこ】 四国で3県目 観光面での期待も タンデム自転車は複数でこぐため速度が出やすく、車体が長くて小回りが利かないことなどから通常の自転車とは異なる扱いを受けてきた。県内ではこれまで、自転車専用道路でしか走れなかった。 全国的に近年、障害者団体などからの要望を受け、公道走行を解禁する動きが拡大。観光やスポーツ振興などの点からも活用が期待され、今年8月1日現在では33道府県に広がっていた。県警も安全性に問題がないと判断し、10月6日に県道路交通法施行細則を改正して公道走行ができるようにした。四国では愛媛、高知に