「子を自分だけのものにできました日本最高」という匿名ブログが話題になっている。夫と子どもの教育方針について口論するうちに、子どもと夫を切り離し、自分の好みで育てるために離婚したくなったというブログ主が、弁護士と相談し、実際にはなかった言葉のDVなどをでっちあげ、「婚姻費用分担調停」を結んだ、という記事だ。この記事には、事実と受け止めブログ主を批判するコメントから、現在議論が白熱している「親子断絶防止法案」に賛成する人間が反対する人びとを貶めるための創作ではないかという指摘まで、様々な反応がみられた。実際にブログで取り上げられているようなことは起こりうるのだろうか。 打越「全体的に違和感を覚えます。弁護士は『離婚したい』という相談を受ければ、調停など離婚を実現するための進め方を考えます。例外的に有責配偶者側から、例えば妻子を捨てて不倫相手に走っていった夫から離婚したいと相談を受ければ、『いま