会でまとめた、新設の一時保護所の職員に向けた冊子を持つ「いちほの会」を立ち上げた藤田琴子さん(橘川玲奈撮影) 児童相談所の一時保護所は、非行や虐待などで児相が保護する必要があると判断した18歳未満の子供が、次の生活場所が決まるまでの間、原則2カ月を期限に一時的に生活する場所だ。全国に144カ所ある。子供が安心して避難できる場所であるはずだが、入所経験者からは「刑務所みたい」との声もある。そんな一時保護所のあり方を考えるため、社会福祉士の藤田琴子さん(28)は昨年5月、「いちほの会」を立ち上げた。(橘川玲奈) 一時保護を省略して「いちほ」と名付けた。一時保護所で働く児童福祉司や保育士などを中心に、「スタッフ交流会」を2カ月に1回ほど開いている。それぞれの一時保護所を紹介したり、新設される保護所の関係者を招いてどうすれば居心地の良い場所になるかを話し合ったりしてきた。毎回20~30人ほどが集ま