国際英字紙インターナショナル・ヘラルド・トリビューン(IHT)は24日、同紙が2月15日に掲載した記事に関して、シンガポールのリー・シェンロン首相、父親のリー・クアンユー元首相、ゴー・チョクトン前首相へのおわびを掲載した。同紙を発行するニューヨーク・タイムズも24日、ウェブサイトに同一のおわびを掲載した。 問題となったのはIHTに寄稿している評論家フィリップ・ボウリング氏の記事。アジアでは政府指導者の子孫や配偶者がまた指導者になる例が非常に多いとして、リー・シェンロン首相のほか北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記、日本の鳩山由紀夫首相などを例示した。 ロイター通信によると、IHTとボウリング氏は1994年にも、リー親子の世襲を取り上げた記事について謝罪し、損害賠償金を支払っていた。今回のおわびは「ボウリング氏は、リー・シェンロン氏が父親の引き立てで地位を得たと表明したり、ほのめかし