対馬南署は9日、長崎県対馬病院の医師の男(59)(対馬市厳原町)を道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで現行犯逮捕した。 発表によると、男は同日午前2時10分頃、対馬市厳原町の国道382号で、酒気を帯びて軽乗用車を運転した疑い。検問で停止しなかったため、パトカーで追走。飲酒検知をしたところ、基準値を超えるアルコール分が検出された。 同病院を運営する一部事務組合・県病院企業団によると、男は受け持ちの患者が危篤になったとの連絡を受け、約10キロ離れた宿舎から車で病院に向かっていた。対馬で放射線治療ができる唯一の医師といい、県庁で記者会見した同企業団の白川誠・総務部長は「離島で放射線治療ができなくなると、患者の負担が大きくなる」と険しい表情で語った。