馬や牛など家畜の肌に、熱した「焼きごて」をじゅうじゅうと押し付け、カウボーイが自分の牧場の家畜だということを示す「焼印」をつける。自社の製品をトレードマークで表示する「ブランド(Brand)」という概念は、もともとこの「焼印」から生まれているという。家畜に苦痛を与えるため、現在では、この方法は動物への残酷な仕打ちとして糾弾されており、その慣習をとりやめた農家や、苦痛を軽減するように開発された、ドライアイスなどを利用する「凍結烙印」に変更した農家もいる。そこまでして家畜に印をつけなければならないのかという疑問も起こるが、これは開拓時代のアメリカ西部を含む、ワイルドな伝統文化であり、彼らにとって誇らしい生き方の証であったことも確かである。 ピクサー・アニメーション『アーロと少年』は、「恐竜が絶滅しなかった世界」という設定で、知能を持って言葉を話し農作業や牧畜を営む恐竜と、いまだ進化の途上で四足