「線量超え授業回避を」仮処分申請 郡山市、却下求める 福島第1原発事故による放射線が子どもの健康に影響を与えるとして、福島県郡山市の小中学校に通う児童と生徒計14人の父母が、同市に1年間の積算被ばく線量が1ミリシーベルト以上の場所で授業をしないよう求めた仮処分の第2回審尋が19日、福島地裁郡山支部であった。 市は答弁書を提出して「文部科学省の指針に沿って放射線量を削減する努力をしている。低線量被ばくが健康に及ぼす影響は明らかになっていない」などと主張し、申し立ての却下を求めた。 申立書によると、子どもたちが通う7校の放射線量を文科省のデータから試算すると、1年間で3.80~6.67ミリシーベルトに達し、国際放射線防護委員会(ICRP)が一般人の線量限度として定める年間1ミリシーベルトを超え、危険だと主張。安全を確保するためには「集団疎開」が必要だと訴えている。 ◎母苦悩「県外移住…家庭