東日本大震災では、ツイッターなどのソーシャルメディアが安否確認や被災者支援に力を発揮した一方で、デマ情報の拡散も指摘された。ネットの動向に詳しいブロガーで、「災害とソーシャルメディア」(毎日コミュニケーションズ)をこのほど出版した小林啓倫さん(38)に、震災発生からこれまでのソーシャルメディアについて聞いた。【聞き手・小島昇】 ◇日本全体が浮足立っていた --3月11日の地震発生時には日本におられなかったそうだが。 こばやし・あきひと 1973年東京都生まれ、筑波大大学院修了。日立コンサルティング勤務。「Polar Bear Blog」と「シロクマ日報」を運営するブロガー。著書に「AR-拡張現実」など。 ◆バリ島にいて、日本にいる親類からツイッターのリプライ(相手を指定したツイート)が飛んできて大地震発生を知った。慌ててホテルに戻ると、NHKの国際放送が震災を中継していて、これはすごいこと