「讃岐うどん」の本場・香川県で、大量に出る廃棄うどんを再生エネルギーとして無駄なく活用する取り組みが始まる。これまでにも廃棄うどんからバイオエタノールを作ってきたが、その過程で出るカスの処理が課題だった。高松市の機械メーカー「ちよだ製作所」が、カスから取り出したメタンガスで発電する装置を開発、24日午後に送電を始める。 香川県内には約800の「讃岐うどん」店があり、うどん用小麦粉使用量(2009年)は全国トップの約6万トン。うどんを打つ際の切れ端や、ゆでてから時間が経過した麺など、廃棄うどんが大量に出る。 ちよだ製作所は09年、独立行政法人・産業技術総合研究所四国センター(高松市)などと廃棄うどんからバイオエタノールを作り出す事業を開始。その過程で出る残りカスの活用策を考えていた。12年7月に再生可能エネルギー固定価格買い取り制度がスタート。メタンガス発電の採算見通しが立ったため、事業