上島さんの「かわいげ」が笑いを生んだ 「ケンカからのキス」も、「どうぞどうぞ」も、ダチョウ倶楽部の定番ネタは誰もが真似したくなるし、真似がしやすいものでもある。見る人の手に届きやすいフォーマットの集団芸を彼らは発明してきた。 そんなダチョウ倶楽部の定番ネタは、細かい技術の積み重ねと、大オチを務める上島さんのキャラクターによって成り立っていた。フリの段階では上島さんが感情をむき出しにして怒ったり暴れたりするが、どこか抜けているところがあってかわいらしく見える。最後に繰り出される上島さんのリアクションやコメントが面白ければそのまま笑えるし、面白くなければ、それをほかのメンバーや芸人がイジって笑いに変えられる。 上島さんの中にある「かわいげ」の埋蔵量が尋常ではないからこそ、何がどうあっても最後に笑いに着地することができるのだ。 ©時事通信社 「竜兵会」誕生のきっかけ そんな上島さんは後輩芸人にも