7日から始まった「ノーベル賞受賞発表ウイーク」で、9日、日本中が歓喜に沸いた。 スウェーデン王立科学アカデミーは9日、2019年のノーベル化学賞を、旭化成の吉野彰・名誉フェロー、米国大教授2人の計3氏に授与すると発表し、その偉業に日本中が喜びの声に包まれた。 日本人のノーベル賞受賞は27人目で、授賞式はスウェーデンの首都ストックホルムで12月10日に開かれる。賞金は900万スウェーデンクローナで、現在のレート(1スウェーデンクローナ=約10.8円)で換算すると、約9720万円。この賞金は、受賞した3氏が分け合う形になる。受賞の名誉は、お金に換えられない価値であることには違いない。とはいえ、気になるのはこの賞金をどうやって捻出しているのかという点だ。 答えを先に言えば、それは財団の資産運用益だ。 ノーベル賞は、物理学、化学、生理学・医学、文学、平和、経済学の各分野で人類・産業の発展に貢献した