タイでの幼児虐待・売買描く 阪本順治監督「闇の子供たち」2008年7月25日 印刷 ソーシャルブックマーク 阪本順治監督=郭允撮影 タイでの幼児虐待・売買を描く阪本順治監督「闇の子供たち」が8月2日から、東京・渋谷のシネマライズなどで公開される。タイ社会の闇をえぐるだけでなく、「買う」側の日本人の恥部も暴こうとした作品。「安全な場所に身を置いて世の中を撃つことはできない。子供たちの痛みを背負う覚悟だった」と話す阪本監督は、タイでの“越境”撮影を試みている。 梁石日の同名小説が原作。タイで生体臓器移植を受ける日本人の子がいた。日本の新聞社のバンコク支局記者・南部浩行(江口洋介)は、臓器提供者のタイの少女が、貧困に苦しむ親に闇組織へ売られていたことを知る。日本で福祉を学んだ音羽恵子(宮崎あおい)らと幼児売買の調査を始めるが、闇組織と有力者との癒着、貧困問題などの壁に突き当たる。 「どこまでが創