羽田空港を管理する日本空港ビルデング(東京都大田区)は、空港業務へのロボット導入を進めている。中でも接客を担うコミュニケーションロボットは花形だ。インディ・アソシエイツ(名古屋市中区)の「CAIBA(カイバ)」はひとたび空港ロビーに出ると子どもたちに囲まれ、身動きがとれなくなるほどだ。案内ロボなのに、人が集まりすぎて案内ができない、とうれしい悲鳴が上がる。 羽田空港ではロボット24機種が実証実験に挑戦し、3機種が試験導入に進んだ。カイバは狭き門を通過し、残り半年間で最も活躍できる仕事を探す。 導入は3段階で進めて適職を探す。1段階が客寄せ期。ロボットの珍しさで子どもたちが集まってくる。遠隔操作する操縦者が「飛行機でどこ行くの?」などとカイバから話しかけ旅の思い出を彩る。2段階目が就職期。来場者がロボットに慣れ、カイバが施設案内や迷子対応などの定職に就く。コミュニケーション能力は折り紙付きの