『新聞記者』を見てきた。 www.youtube.com 内閣情報調査室につとめる杉村(松坂桃李)は、政権のスキャンダルをもみ消すため日々情報操作をする仕事にうんざりし始めていた。一方、アメリカ帰りの新聞記者、吉岡(シム・ウンギョン)は、勤め先に送られてきた大学設置認可についての書類について調べ始める。ひょんなことからこの2人の運命が交錯し、政権を揺るがし得るスキャンダルが明るみに出る可能性が出てくるが… 非常に良心的で、現在の日本の腐敗した政治を痛烈に批判する作品である。大学設置認可問題やら、政権に近いジャーナリストが起こしたレイプ事件のもみ消しやら、安倍政権が引き起こしたのにきちんと裁かれていないスキャンダルを明らかに連想させるものが次々と出てくる。それを骨太な脚本と役者陣の達者な演技で見せる作品で、とくにいつもとひとあじ違う松坂桃李の芝居が大変よかった。これは紛れもなく現在の日本に必