Executive Summary カブレラ=インファンテ『煙に巻かれて』(青土社、2006) は、葉巻をめぐる歴史、文学、映画、政治、その他ありとあらゆるエピソードを集め、さらにダジャレにまぶしてもう一度昇華させた楽しい読み物。著者が逃げ出したキューバへの郷愁もあり、単なる鼻持ちならないウンチク談義に終わらないまとまりを持つ。ギチギチ精読する本ではなく、楽しく拾い読み、流し読み、如何様にも読めるいい本 (つーか、こんなエグゼクティブサマリーつけるべき本ではそもそもない)。若島正の翻訳も、言葉あそびが強引にならずお見事。 最近、プーチンがらみの話とか、マジな堅い本ばっかり読んでいるし、こちらも真面目に読んで怒ってばかりなので、ときに気軽で楽しい本を読むとホッとする。そんな一冊が、このカブレラ=インファンテ『煙に巻かれて』。 煙に巻かれて 作者:G. カブレラ=インファンテ青土社Amazon
こういうランキング企画は海外だとよくある。日本でもあることはあるが大体クソみたいなリストになる。選者が俗物根性を発揮して音楽マニアぶりをアピールしようとしてはっぴいえんどやシュガーベイブやフリッパーズ・ギターをこする一方でB'zやミスチルや若い女性ソロアーティストたちの打ち立てた「売り上げ」を無視するからだ。あのな、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドは売れっ子だらけのランキングにひとつだけぽつんと入ってるから面白いんだよ。売れてないのがランキングにボコボコ入ってたら面白くもなんともねーの。 ところが売り上げだけを見てランキングをつけようとすると(日本においては)これはこれで大問題が発生する。 日本人というのはそもそもが音楽センスの乏しい国民なので、下手くそが歌った曲が平気でミリオン売れる。「どう歌っているか」より「だれが歌っているか」つまり顔面とキャラクターが重視されるわけで、このゴミみた
36歳男。 今朝、死ぬ夢を見た。 路上で倒れて俯瞰視点になって誰も助けてくれない。 目が覚めてから走馬灯のように人生を振り返った。 結婚もしてないし女性とお付き合いした経験もない。学生時代の栄光もなければ仕事で活躍したりもしてない。そして今コロナで職場を追われその日暮らしをしているが、それでも悪くはないなと思えることも多かった。 幼少時に両親が離婚し、母親に育てられた。 2年の時だったか、「お父さんの仕事についてお話を聞いてきましょう」という宿題が出て、俺は母親に聞くしかなかったからそれを発表したら「何でお母さんなの?」みたいになって、教師の大したフォローもなく大泣きしながらそのまま帰った。 その日から不登校になったが、あの宿題の出来は結構良かった記憶。 文化祭のタイミングで教師がうちに来て、文化祭は来ような、みたいな感じになって「ふじまる」という相撲取りの役をやった。あれはイマイチだった
俺が買ってきたカステラを親父が勝手に食った それで口論になった挙句の果てに暴力沙汰になり 親父は倒れてそのまま意識不明の重体で 俺は警察に捕まったことがある そんで結局親父は死亡した 裁判にも当然出た 地元の新聞紙とニュースにも掲載された (カステラの話はでていない) だいぶ前の話だが実話 文明堂のカステラを見るたびに複雑な気分になるようになった あのとき文明堂のカステラ買わなければあんなことにはならなかったと 今でも後悔してしている
昨日久しぶりに妹から連絡があった。 「父に大腸ガンが見つかった。ステージ3」 今は他に転移がないか調べているところらしい。 私は地元から離れて暮らしているが、妹は実家近くに住んでいる。 両親にはまだこの件について連絡していない。 夫にもまだ伝えていない。 夫の父親も胃ガンで数年前に亡くなった。 結婚式を挙げた頃はふっくらしていた義父が、手術と抗がん剤治療を経てガリガリに痩せていったのを見ているので、自分の父もそうなるのかと思うと怖い。 義父はステージ4で、標準治療を積極的にしていたが発覚から4年弱で亡くなった。 まだ自分の中でもこの事実をどう受け止めていいかわからなくて戸惑ってる。 父、まだ60代半ばなんだけどな… 定年退職した後、「俺はそんな長生きするつもりはない」と言ってたけど、そうは言ってもやっぱり長生きしてほしい。 誰にも言えないのでとりあえずここで吐き出してみた。 まだ発覚したば
これからケアマネを探す人、 既にケアマネと契約しているがケアマネをチェンジしたい人、 ケアマネ選びの参考にしてほしい。 (※追記…今回は所謂「居宅ケアマネ」のみ。施設ケアマネや小規模多機能型ケアマネは除く。) まず前提としてケアマネになるのはそれほど難しくない。 実務(介護職だったり相談援助業務だったり)経験を積み→筆記試験合格→研修受講→ケアマネになれる。 試験もここ数年は合格率が下がっているが、言うほど難しくない。 ケアマネという仕事に限らずだが、重要なのは、ケアマネになってからだ。 それでは以下、参考に。 追記…信頼できる口コミや紹介があればそれはそれで良いと思う。でもそういうツテがない人や、紹介されても自分とは合わなかったけど今更断れないってことのないようにやはり情報として知っててほしい。 ①『介護サービス情報公表システム』を使う。 ネットで検索して、家の近所の事業所が探せる。 因
15.4 cm × 10.7 cm。 これ、何のサイズかわかりますか? 郵便はがきの「最大」サイズです。 ちなみに、「最小」サイズは 14.0 cm × 9.0 cm。 62円で届けるには、このサイズ内でないといけません。 封書の場合、重さによって82円から92円、定形外料金になるのことは知っていましたが、ハガキのサイズに注意したことはありませんでした。 でも、そりゃそうです、何らかの基準はあるはずですよね。でないと「ハガキ」としておけばなんでも62円で届けられちゃいます。 これを踏まえて、ご丁寧に私製・手作りのハガキを作る際の注意点をまとめてくれてる素晴らしいサイトがあります。上に挙げたハガキのサイズに関するイラストもここで挙げられているものです。 さて、今回なぜこんなことを書いているかというと、わたしが出したハガキがこのサイズを逸脱してしまったからです。 といっても、うちわに切手を貼っ
2020-01-08 22:10 追記しました。事の経緯先日、父が亡くなった。がんだった。 父がなくなってから父の呼吸が止まったのが14時半。来てくれた担当医さんが死亡確認したのが15時半ごろ。家族皆が泣いていた。自分も唇を噛み締めながら我慢して、それでも涙が溢れてくる。 訪問看護をしてくれていた看護師さんがとてもいい人で、自分たちも手伝いながら、髭をそったり着替えさせてくれたりして、父の準備をしてくれた。 家族で湯灌してあげて、最後の見送りすることがとても良い時間になるよ。と、いろいろ教えてくれた。 これまでの看病で疲れているし、親族や知人の対応は母することになるの明らかだったので、葬儀会社とやりとりするだけでもと、喪主をかってでた。 葬儀会社を選ぶ闘病中、なくなる数日前に、◯レマの営業さんが来て、契約とれないと来週クビになると言われ、母が契約したとのこと。 父は元教員だったので、教え子
その記事を読みたいと少しでも思ったから記事タイトルを押したんだろが。続きを読むボタンなんて無駄。むしろそれのせいで少ししかなかった読む気がゼロになりブラウザバックする。 お前らサイト制作者が考えるUX向上っていつも冗長すぎるメッセージと省略不可のチュートリアル、閉じるボタン以外では閉じないモーダルウィンドウなど無駄を詰め込む方向だ。 そうじゃないんだよ。ユーザーが求めてるのは少ない手順で目的にたどり着ける方法だ。だから続きを読むボタンとか追尾型広告とかオーバーレイ画面を考えたやつは全員DVD頭に刺さって死ね
「エリントンの」というよりも、ピアノトリオの歴史的名盤、『Money Jungle』。 録音、62年9月17日。 同時代人として、野口久光氏はどう聴いたか。 Money Jungle アーティスト: Duke Ellington 出版社/メーカー: Blue Note Records 発売日: 2002/06/13 メディア: CD 購入: 2人 クリック: 12回 この商品を含むブログ (18件) を見る マネー・ジャングル デュークーエリントン、チャールズーミンガス、マックスーローチ 老匠エリントンの最近の活躍は全くもってすばらしいが、このLPは顔ぶれを見ただけで私は輸入盤にとびついてしまった。針をおろして二度びっくり、四十年になんなんとする数多いエリントンのレコーディングの中でもひときわ目立つ大快作ではなかろうか。デューク・エリントンにモダン・ジャズ界の大物チャールズ・ミンガス(b)
昨日まで4回にわたってバートンの自伝を取り上げた。 今日は手短に、メモ程度で。 ウェザー・リポートがエリントンの「ROCKIN' IN RHYTHM」を取り上げてるのは有名な話だ。WRは、その前作『8:30』までの全10作のオリジナル・アルバムでは、メンバー以外の曲を演奏したことがなかった。そのルールが破られるのが『Night Passage』での「ROCKIN' IN RHYTHM」。 Night Passage アーティスト: Weather Report 出版社/メーカー: Sbme Special Mkts. 発売日: 2008/03/01 メディア: CD クリック: 5回 この商品を含むブログ (8件) を見る 1980年の録音。 ここでエリントンを取り上げているのは、ザヴィヌルの音楽的傾向を考える上で重要な手がかりになると思われるが、取り敢えず今日は深入りしない。 ピーター・
知る人ぞ知る、70年代シルバーの名盤、『Silver'N BRASS』。 聴いたことのない人、食わず嫌いな人は聴いた方がいいぞ。 70年代ブラック・ミュージックのいいところがギュッと詰まった音楽だから。 シルヴァー・ン・ブラス アーティスト: ホレス・シルヴァー,トム・ハレル,ボブ・バーグ,ボブ・クランショウ,ロン・カーター,バーナード・パーディ,アル・フォスター,オスカー・ブラッシャー,ヴィンス・デローザ 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン 発売日: 2012/12/19 メディア: CD この商品を含むブログを見る 収録曲は以下の通り。 録音は1975年(1/10、1/1/7)と70年代ど真ん中。 1.Barbara 2.Dameron's Dance 3.Adjustment 4.Mysticism 5.Kissin' Cousins 6.The Sophisticat
結論から先に述べよう。 『Afro-Bossa』は、曲の斬新さにオケの演奏力が追いついていない。 演奏者の解釈がこの時点では不十分とでもいおうか、残念な完成度となっている。 だが、それこそがエリントンの狙いだったのかもしれない。 いつものように、野口久光氏による当時の紹介文からみてみよう。 アフロ・ボッサ アーティスト: デューク・エリントン 出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン 発売日: 2017/06/21 メディア: CD この商品を含むブログを見る アフロ・ボッサ デューク・エリントン(Rep.) 長年専属だったコロムビアを離れて自由な立場で吹込みをしているデューク・エリントン楽団のリプリーズ契約第一作LPである。LPの題名からはちょっとポピュラーな狙いのもののような予感があるが、内容は大エリントンの名を辱しめない意欲的なオリジナル曲をそろえたキメの細かい力演集である
ノラ・ジョーンズの『Day Breaks』は聴き応えのある1枚だ。 DAY BREAKS アーティスト: NORAH JONES 出版社/メーカー: BLUEN 発売日: 2016/10/07 メディア: CD この商品を含むブログ (14件) を見る 特に管理人の注意を引いたのは、なんといってもエリントンの『Money Jungle』の「Fleurette Africaine (African Flower)をカバーしていることだ。 Money Jungle アーティスト: Duke Ellington 出版社/メーカー: Blue Note Records 発売日: 2002/06/13 メディア: CD 購入: 2人 クリック: 12回 この商品を含むブログ (18件) を見る 原曲にはもちろんボーカルはいないので、メロディはハミングに近いスキャットで歌われている。さらにショーターの
スティーヴ・レイシーといえばソプラノ・サックス。 スティーヴ・レイシーといえばモンクのカバー。 つまりスティーヴ・レイシーといえば、「ソプラノ・サックスでモンクをカバーする男」なわけだが、この三段論法的(あくまで「的」なところが「ミソ」)にソプラノとモンクをかけ合わせたところがレイシーの大いなる発明と言えるだろう。 今でこそ、ソプラノ・サックスとセロニアス・モンクの音楽的な相性は抜群であることは誰もが認めるところだが、当時そんなことを考えた人はだれもいなかった。 今回は、この「ソプラノ侍」スティーヴ・レイシーのデビュー作について。 『Soprano Sax』(1958, Prestige) Soprano Sax アーティスト: Steve Lacy 出版社/メーカー: Ojc 発売日: 1991/07/01 メディア: CD クリック: 2回 この商品を含むブログ (4件) を見る ・ブ
いい加減飽きてきた。 3回続いた小西康陽とエリントンの関係もとりあえずこれで終わり。 ぼくは散歩と雑学が好きだった。 小西康陽のコラム1993-2008 作者: 小西康陽 出版社/メーカー: 朝日新聞社 発売日: 2008/03/07 メディア: 単行本 購入: 4人 クリック: 166回 この商品を含むブログ (89件) を見る 「無人島に1枚だけレコードを持っていくとしたら?」 よくある質問だ。 そして、こういう質問をする人間はたいてい無神経な奴だ。 そのジャンルにあまり興味のない人間だから、そんな無神経な質問ができるのだろう。 「これまで聴いてきた中で1番好きなCDは何ですか?」とか。 そんなの、決められるわけないじゃないか。 日によって変わるし、「好き」とか「CD」の定義によっても変わる。 つまり、これは簡単に答えられない種類の質問であり、そのジャンルを真剣に愛していればいるほど、
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