中国、「国家安全」へ監視徹底 入国時スマホ検査に懸念―改正反スパイ法施行1年 時事通信 外信部2024年07月01日07時04分配信 北京首都国際空港の監視カメラ=2023年10月(EPA時事) 【北京時事】中国でスパイ摘発を強化する改正反スパイ法が施行されてから1日で1年。習近平政権は「国家安全」重視の姿勢を強め、外部の「危害」や国内の機密流出阻止に向けた監視を徹底している。同日から、当局者にスマートフォンやパソコンの検査権限を与える新規則も施行。あらゆる分野が「国家安全」につながり得る中、当局による恣意(しい)的な運用への懸念が一段と高まっている。 外資で高まる不安 対中投資は半減―反スパイ法1年 「ゼロリスクに近づけたい」。北京に拠点を持つ外資系コンサルティング会社は、新規則の施行に先立ち、中国への出張時に会社のパソコンやスマホの携行を原則禁じ、現地オフィスで貸し出す運用を始めた。「