講義を頼まれ、準備中である。恐らく聴衆は医学の専門家でない人たちばかり。簡単にいうと素人が多いのだろう。 しかし、支援者で勉強のために来る人もいるだろう。 そもそも精神医療はどのような歴史的な流れがあるか、そのなかで児童精神医学は・・・・などとスライドで言うと2,3枚で説明しようと思っている。 講座に参加する人たちは、発達障害に対する意識が高いだろう。それは分かる。 しかし・・・である。 精神科病院を中心としてきた日本の精神科臨床は、アスペルガー症候群に関しては聴衆の期待に応えるレベルにはないとしか言いようがない。 倫理的な問題ではない。 医学教育、研修システム、現場のシステムがそうなっている。 発達障害と言う概念が臨床にないのだ。(なかったのだと、敢えて言おう。意識し始めているから) 精神分裂病の収容を中心とした医療が脈々と続いたのだ。 今でこそ精神科クリニック(心療内科もほぼ同じと考え