語彙と文法 「イタ・ウィータ」と読みます。 itaは「このように、そのように」を意味する副詞です。 vītaは「人生」を意味する第1変化名詞vīta,-ae f.の単数・主格です。 動詞としてestを補います。 「このように(ita)人生は(vīta)ある(est)」というのが直訳で、「人生かくのごとし」、「人生はそういうものだ」等意訳できます。 フランス語のC’est la vie.と似ているように思われます。 発音すると語呂が良いことに気づきます。
タイトルは Quod erat demonstrandum. の省略形です。 語彙と文法 「クゥォド・エラト・デーモンストランドゥム」と読みます。 quod は関係代名詞 quī,quae,quod の中性・単数・主格です。この文では接続詞プラス代名詞として使われています。「そしてそれは」と訳せます。 erat は不規則動詞 sum の直説法・未完了過去、3人称単数です。 dēmonstrandum は「証明する、明示する」を意味する第1変化動詞 dēmonstrō,-āre の動形容詞、中性・単数・主格です。「証明されるべき」という意味です。 主語のQuod(中性・単数・主格)と「性・数・格が一致」します。この文は「動形容詞の人称表現」の例です。 「そしてそれは(quod) (この証明を行うまでは)証明されるべき状態として(demonstrandum)あった(erat)」というのが直訳で
紹介 歴史、哲学、宗教がわかる! ラテン語は世界最高の教養である。 35万部突破のベストセラー、日本上陸! ラテン語の名言を通して、リベラルアーツの源流を学ぶ 本書は、バチカン裁判所の弁護士、ハン・ドンイル氏が西江大学で行った名講義を整理したものだ。彼の講義は、単なる語学の授業というよりは、総合人文科学の授業に近い。西洋文明の根源であるラテン語を通して、歴史、文化、宗教、恋愛、お金など、多くのことを学べる。 彼の授業を聞いた学生らは「本当の自分を見つけることができた」「世界を見る視野が広くなった」「思考がより深くなった」と絶賛し、さらにこの授業が人生の転換点になったという人もいる。 講義の初日の学生は24人だったが、名講義だとウワサが広がり、周辺の大学の学生や一般の聴講生まで集まっていった。 ラテン語は現在使われていない言語で、文法も難しい。なぜこの講義が人気を集めたかというと、ラテン語の
100年かけて1冊の辞書をつくった人たちがいる。『英国古文献における中世ラテン語辞書』は、1913年からつくり始め、2013年に完成した。最初のスタッフは完成を見届けられないことを覚悟していたはずだ。それでも辞書作成を始めたのはなぜか。『100年かけてやる仕事』(プレジデント社)の著者が、その動機を解説する――。 死語ばかりの「中世ラテン語」の辞書をつくる意味 1冊の辞書を完成させるのに100年という歳月をかけた人々がいる。『英国古文献における中世ラテン語辞書』の作成プロジェクトは、1913年にスタートし、2度の大戦を経て2013年に辞書が完成した。スペインのバルセロナに建設中のサグラダ・ファミリア大聖堂は、1882年に着工され、完成予定は2026年。この大聖堂ほど有名ではないが、イギリスの中世ラテン語辞書は、それに匹敵する大文化プロジェクトだった。 僕はロンドン駐在時にこの辞書の完成を知
山の学校は学校法人北白川学園による小学生から大人を対象とした学びの場です。ゼミ形式のクラス、語学クラスも充実。 山びこ通信2017年度春学期号(2017.06.27発行)より、巻頭文をご紹介します。 そうだ、ラテン語やろう!――今なぜラテン語なのか 山の学校代表 山下太郎 私はこのたび縁あってラテン語の作品(キケローの「スキーピオーの夢」)の注釈書を書きました1 。専門書ではなく、初学者向けの独習書です。「ラテン語講習会」 2 の教材を元にしたもので、初級文法を終えた人を念頭に置いた丁寧な解説を心がけています。原文の一字一句すべての単語に文法的説明を施し、文脈に即した訳語と逐語訳を添えました。以下、この本を書いたねらいと、なぜ今ラテン語か?ということについて、思うところを述べます。 「ラテン語」と聞くと、「難しい」というイメージをもつ人が多いようです。英語が苦手な人にとって、英米人が「苦手
ラテン語を読む キケロ―「スキーピオーの夢」 作者: 山下太郎出版社/メーカー: ベレ出版発売日: 2017/05/12メディア: 単行本この商品を含むブログ (21件) を見る 山下太郎『ラテン語を読む キケロー「スキーピオーの夢」』ベレ出版、2017年。 日本語を使ってラテン語を学ぶにあたってふたつおおきな壁があった。ひとつは学習に適した辞書がないということ。もうひとつは初級から中級を橋渡しする教材がないことだった。 本書の出現により、後者の壁におおきなヒビがはいったといえるだろう。『ラテン語を読む キケロー「スキーピオーの夢」』、期待にそむかない出来栄えだ。これがあれば、文法学習を終えた直後に独力でラテン語の散文が読める。 いい点は無数にあるけれど、いくつかほんとうにすばらしい点を挙げよう。 まずなによりもすべての単語を拾って解説を加えているのがすばらしい。この手の本の多くには説明が
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