※以下の論考は、2012年7月16-22日にハンブルク大学にて開催されたDigital Humanities 2012国際会議における下田正弘教授による 基調講演の内容を日本語訳したものです。(原文はこちら) 人文情報学を遠望する† (日本語訳:八尾 史 日本学術振興会特別研究員) ↑ プロローグ:人文情報学の多様性と変化† この貴重な機会を与えられたことは、わたくしにとってまことに光栄であり、きわめてよろこばしいことです。それも人文情報学における最先端の発表がうちつづいたすばらしい一週間の、最後に設けられた場であってみればなおのことです。この会議の成功に心からの祝辞をおおくりし、また主催者のヤン=クリストフ・マイスター教授とカトリーン・シェーネルト博士、企画委員長のポール・スペンス博士、そしてADHO会長のレイ・シーメンズ教授に格別のお礼を申しあげます。 この会議の数々の注目すべき点のな