この物語は、入社して一年目の新人社員が上司の指南のもと、業務を自動化していく様を記したものです。物語はフィクションですが、自動化の手法は実際にパソコンやスマートフォンで実践できるものですので、物語と自動化作業の両方を楽しめます。 「今日から社会人だ。頑張ろう。」 僕は、いつもより早起きして、新しいスーツを着た。そして、そのまま緊張した面持ちで電車に乗って出社した。学生の頃と同じ電車に乗ったはずなのに、これまでとは全く違う景色に見えた。毎日見ていたスーツのおじさんが、実は自分の会社の上司だったり、お客さんだったりしたらどうしよう、と意味のないことを考えながら窓の外の景色を見ていた。 会社に着いて一番近くにいた若くて美しい女性に声を掛ける。 「今日からこちらの会社で働くことになっている田中です。よろしくお願いします。」 すると、その女性は、ぱっと目を大きくして、笑顔で僕に言った。 「君が新人の