W杯が始まって一週間くらいになるが、誰に聞いても、あの“ブブゼラ”の音はちょっとね・・・というコメントが返ってくることが多い。 確かにブブブブという、あのハエのような音を聞いて愉快に思う人はそんなにいないだろうし、サッカー観戦に親しんでいる人間としては、試合開始から終了までメリハリなく、のべつまくなしに吹き鳴らされることへの不快感を感じることも多いだろう*1。 W杯期間中連載されている武智幸徳氏のコラムは「ブブゼラの響き」というタイトルになっているにもかかわらず、16日朝刊の同コラムの中では、ブブゼラの音を“騒音”と断言したうえで、 「南アフリカの人々にとって、ブブゼラを吹きながらサッカーを見ることは大いなる喜びなのだろう。それもまた固有の応援スタイルだということも分かっている。ただ、W杯とは自分たちの音を聞かせるだけでなく、相手の音を聞ける貴重な場所でもある。開催国ならなおさらではないか