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ブックマーク / ascii.jp (222)

  • 迷走する音楽ビジネスに活路はあるか【後編】 (1/4)

    先週に引き続き、新春座談会の模様をお届けしたい。前回の村田さんによる「LOiDレーベル衰亡史」を受け、キャプテンミライ、古川P両氏の作り手側から見た現況と、それに対する三人のアプローチについて聞いてゆく。 メジャーのCD販売も音楽配信もまったく振るわない中、VOCALOIDとその周辺の「歌い手」のイベントは相変わらず盛況だ。作り手側は同人系のルートで自らのタイトルを売り、収益を上げている。ブームの始まった3年前から見ると、イベントの規模や市場も段違いに大きくなってもいる。ニコニコ動画界隈の「プチ芸能界化」という言葉も聞かれるようになった。 しかし、マーケティングやプロモーションの戦略がなければ、注目されるのもなかなか難しい。すでにメジャーが機能していない今、ネットが「上」のステージへ向けての登竜門ではなくなったのは確かだろう。(前編はこちら) ミステイクもそのまま見られる時代 ―― (iT

    迷走する音楽ビジネスに活路はあるか【後編】 (1/4)
  • 迷走する音楽ビジネスに活路はあるか【前編】 (1/5)

    「実は、レーベルがなくなるんです」 年明け早々に大きな動きがあるというので、昨年暮れに会合を設定した際のこと。音楽レーベル「LOiD」のディレクターである村田裕作さん、通称「村田さん」(関連記事)から最初に出た言葉がこれだった。 2010年末、レーベルの親会社であるハッチ・エンタテインメント株式会社は、親会社のエイベックス・マーケティング株式会社に吸収され、レーベルの消滅と全タイトルの廃盤が決定した。インターネット系のミュージシャンにフォーカスしたコンセプトでスタートした会社ではあったが、CDの販売不振には勝てなかったのである。 そのハッチの人気レーベルが、ニコニコ動画などで活躍する作家を集めたLOiDだ。ボーカロイド等からネット界隈の作家に注目していたリスナーには、ハッチよりもむしろLOiDの方が有名だったはずだ。 だが、今勢いのあるネット系の作家を擁したレーベルが消滅するというニュース

    迷走する音楽ビジネスに活路はあるか【前編】 (1/5)
  • コンテンツは「無体物」の時代へ 角川会長かく語りき (1/3)

    「リスクはあるが、チャンスも大きい――」 15日、大手町・日経ホール。そう語るのは、角川グループホールディングスの代表取締役会長兼CEO、角川歴彦氏(写真)だ。角川氏が壇上に立ったのは、ITとコミュニケーションの未来像をテーマとした合同カンファレンス「世界ICTサミット2010」内のセッション「進化するコンテンツ流通」だ。 iPadが発売され、ネットには無料で見られる動画があふれている。そんな中、コンテンツ産業はどんな進化をとげていくのだろうか。そして、そこにはどんな「チャンス」があるのだろう。パネルディスカッションに先立ち、まずはキーノート(基調講演)として、自身の体験談から来たるべきコンテンツ流通の姿を話した。 「コンテンツという現象」ではなく「コンテンツ自体」が流通する時代へ 「世界のマーケットの約10%はあるのではないか」と噂される日のコンテンツ。約14兆円とも言われているその資

    コンテンツは「無体物」の時代へ 角川会長かく語りき (1/3)
  • 「作家が主役」の時代――JASRAC・部分信託で何が変わる? (1/6)

    カラオケで、ボーカロイドの勢いが止まらない。 2010年のJOYSOUND年間総合ランキングで、ベスト10の半数はボーカロイドPの曲だった。初音ミクブームから3年が経過し、すっかり日常的なエンターテイメントとして定着したように見える。 2010年JOYSOUND年間総合ランキング 1位:残酷な天使のテーゼ/高橋洋子 2位 キセキ/GReeeeN 3位 春夏秋冬/Hilcrhyme 4位 magnet/minato(流星P) feat.初音ミク、巡音ルカ 5位 ハナミズキ/一青窈 6位 裏表ラバーズ/wowaka feat.初音ミク 7位 メルト/supercell 8位 炉心融解/iroha(sasaki) feat.鏡音リン 9位 Butterfly/木村カエラ 10位 ワールドイズマイン/supercell (出典:JOYSOUND公式サイト) そして、長年言われ続けてきた「カラオケで

    「作家が主役」の時代――JASRAC・部分信託で何が変わる? (1/6)
  • ブラック★ロックシューターが打ち砕いたもの(3) (1/4)

    安藝貴範社長と企画部 田中聡氏のツーショット。画像中央で手にしているフィギュアは、「ブラック★ロックシューター Blu-ray&DVDセット」に付属する「ねんどろいどぷち2体セット」 かつてないほど大規模に実行された、アニメ編DVDの無料配布。 フリーミアムが声高に叫ばれていた時勢も追い風となり、アニメ「ブラック★ロックシューター」は2010年夏の話題をさらった。 だが、安藝社長がこの新手を打たざるを得ないほど「限界を感じていた」DVD販売ありきの深夜テレビアニメからして、フリーミアムの代表例といえる存在だ。 では、ブラック★ロックシューターが目指したものはいったい何か? 最終回となるインタビュー第3弾では、雑誌付録以降の展開そしてB★RSが切り拓いたビジネスモデルの未来についてじっくり語っていただいた。 窓口手数料を取らない理由 まつもと「まず雑誌の付録が始まりましたね。このときニコニ

    ブラック★ロックシューターが打ち砕いたもの(3) (1/4)
  • 初音ミクでハルメンズ! サエキけんぞうと7人のボカロP【後編】 (1/5)

    前編に続き、「初音ミク sings ハルメンズ」に関わった7人のボカロPとサエキけんぞう氏の対談をお届けしたい。 アルバムの完成度を裏付ける証拠としてよく聞かれるのは、「ボカロと歌詞の雰囲気が合っている」という声。だが、ハルメンズの楽曲が世に生まれ出たのは1980年代のこと。 30年前の楽曲群と、21世紀に生まれたボーカロイドの親和性が高いのはなぜなのか。そして「初音ミク」というキャラクターがこのアルバムに果たした役割は何なのか? それでは、3時間(しかも深夜2時!)に及ぶ対談の後半部分をどうぞ。 「初音ミク」は21世紀の「戸川純」? ―― うどんゲルゲさんが使っている「Little-Girl_β」というボーカロイドは何ですか? やけに生々しい声なんですが。 うどんゲルゲ クリプトンが開発している「Project if」という新しいボーカロイドのベータ版です。ずいぶん長く開発してらっしゃる

    初音ミクでハルメンズ! サエキけんぞうと7人のボカロP【後編】 (1/5)
    BigHopeClasic
    BigHopeClasic 2010/11/13
    P-MODELは面白そう
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  • 初音ミクでハルメンズ! サエキけんぞうと7人のボカロP【前編】 (1/6)

    「初音ミク sings ハルメンズ」は、ハルメンズの作詞家・ボーカリストであったサエキけんぞう氏監修による公式カバー集だ。全トラックにボーカロイドが使われ、アルバムの制作のために7人のボーカロイドPが召喚された(Amazon.co.jp)。 アルバムに参加したのは、うどんゲルゲ、キャプテンミライ、ぶっちぎりP、みろんP、耳ロボP、 kihirohito、デッドボールPという、いずれも70〜80年代の音楽にルーツを持つ面々。ハルメンズの楽曲と、彼らの音楽性を勘案するとベストと言える布陣だ。 オリジナルとなったハルメンズは、日のニューウェイブ時代を代表するロックバンドで、鈴木慶一のプロデュースで「ハルメンズの近代体操」(1980)、「ハルメンズの20世紀」(1981)という、2枚のオリジナルアルバムを残し解散している。 ハルメンズの活動期間中、キーボーディストの上野耕路が、戸川純、太田螢一と

    初音ミクでハルメンズ! サエキけんぞうと7人のボカロP【前編】 (1/6)
  • アーティスト印税、安すぎた? 大物プロデューサーの決断 (1/4)

    リリースの理由は、ミック・カーンのがん闘病支援(関連記事)。新作2曲入りのカップリングCDは11月上旬に発売だ。それに先駆け、10月23日から、nau、OTOTOY、iTunes Store、musico.jpといったサイトからダウンロード配信が始まる。発売先は全23ヵ国で、1月上旬にはAmazon経由でMP3も配信開始する。 このThe d.e.pの新作で興味深いのは、プロデューサーである佐久間正英さんが新たに設立した「サーキュラー・トーン・レコーズ」(CircularTone Records)のリリース第一弾でもあることだ。 このレコード会社は、利益分配率をアーティストとレコード会社で50:50に設定している。nauやDIYSTARSのように、サービス側の取り分を最小化するのが最近の流れであり、それに比べれば利率は低い。 だがサーキュラー・トーン・レコーズは配信サービスではなく、音源の

    アーティスト印税、安すぎた? 大物プロデューサーの決断 (1/4)
    BigHopeClasic
    BigHopeClasic 2010/10/24
    これ、ある種の道楽だからできることではある。だけど、だからこそブルーオーシャンになる可能性もあるよね。
  • 超マニアックなCD屋「メカノ」はなぜ潰れないのか (1/5)

    HMV渋谷店の閉鎖に代表される、大手リテーラーチェーンの規模縮小が進む中で、小規模ながら、なぜか立派に営業を続けているCDショップがある。 サブカルの聖地、東京の中野ブロードウェイの3Fにある「メカノ」がそうだ。インディーズの委託販売から中古CDの買取りまでを行なう、ごく小さな店舗だ。しかし平沢進関連の聖地として全国的な知名度があり、80年代からのテクノやニューウェイブに強いお店としてマニア筋にも名が通っている。 このメカノを一人で切り盛りする中野泰博さんは、かつてディスクユニオン渋谷2号店の店長を務めていた人物。ターゲットの絞り込みや、経営規模の設定など、それまで大型店舗で培ってきたノウハウがこのお店にはつまっている。 今時必要とされているCDショップのあり方とは何なのか。その一例として中野店長のお話を伺ってみたい。

    超マニアックなCD屋「メカノ」はなぜ潰れないのか (1/5)
  • 「萌え」の構造と「擬人化」 (1/2)

    19世紀後半に、ミシンやタイプライターや電話が登場し、20世紀のはじめにラジオや飛行機、特殊相対性理論なんかが出てきて、世界はどんどん近代化していった。それと同じ時期に、ヨーロッパでは前衛的な芸術運動が盛んになり、表現の世界は混沌の中に向かっていった。 エジソンがキネトスコープを発明したのは、1891年。映画を実用化したといえるリュミエール兄弟は、「活動写真」という名前のとおり、世界の風景を撮影するのに使った。それから20年以上もかかって、『戦艦ポチョムキン』(1925年)でモンタージュ手法(複数のカットを編集して見せる技法)が確立されて、映画は我々の知っているような映画となったともいえる。 ネット時代のネイティブなコンテンツの進化にも、これからまだ長い道のりがあるとしか思えない。テクノロジーと芸術や作品の世界は、深くリンクしているからだ(たとえ表現の手段が新しいテクノロジーを直接使ってい

    「萌え」の構造と「擬人化」 (1/2)
  • ネットの力、お借りしたい――初音ミクと話せる「MMDAgent」 (1/3)

    「歌ってもらえますか?」 「もちろんです!」――。 5日から開催されている「CEATEC JAPAN 2010」。こじんまりしたスペースながら、人だかりを作っていたブースがある。名古屋工業大学・国際音声技術研究所だ。研究所が今回発表したのは「MMDAgent」、ズバリ画面の3Dキャラクターと対話できるシステムだ。 「こんにちは」とマイクに向かって話しかけると、キャラクターがお辞儀をしながら「こんにちは」と返してくれる。冒頭のやりとりを終えると、CGアイドル・初音ミクが踊りはじめた。

    ネットの力、お借りしたい――初音ミクと話せる「MMDAgent」 (1/3)
  • 「オタクはUKパンク」? 英国記者が見た、日本の音楽文化 (1/5)

    ヒカシュー、佐久間正英、初音ミク――。英字新聞「The Japan Times」で、日音楽シーンやサブカルチャー関連の話題を書きつづけている、イアン・マーティン(Ian Martin)という記者がいる。 彼は1978年ブリストル生まれの32歳。2001年に来日し、2005年からJapan Timesに寄稿を開始した。同時に、ポストパンク/ニューウェーブ系レーベル「Call And Response Records」(レーベル公式サイト)を始め、彼自身もパフォーマーとして参加している。 彼と我々は興味を持っている対象が近いらしく、取材でも何度か顔を合わせていた(関連記事)。彼が日のシーンをどう見ているのか、なぜ日のシーンに注目しているのかを、ぜひ一度聞いてみたかったのだ。 ところが待ち合わせの場所で改めて顔をあわせ、大変なことに気づいた。うっかりしたことに我々は通訳の手配を忘れていた

    「オタクはUKパンク」? 英国記者が見た、日本の音楽文化 (1/5)
    BigHopeClasic
    BigHopeClasic 2010/09/25
    初音ミクの声はリアリスティックである必要はむしろありません。声の感情や性格は必要なく、ただシンプルにボーカロイドという「声」がそこにあればいいのです。←完璧な理解だ。
  • mixiはFacebookの日本侵攻を食い止められるか? (1/3)

    「メディア維新をいく」アニメ編をはじめたばかりだが、8月13日の第10回記事で紹介したように、9月10日のイベント「mixi meetup 2010」において、mixiはフルオープン化を発表した。メディアを語る際、この変化を無視して進める訳にはいかない。今回は、一度立ち止まってネットメディアの勢力図や未来を考えてみたい。 ユーザー数が5億人を突破したとされるFacebook。北米のみならず、世界中にそのシェアを拡げているSNS(ソーシャルネットワークサービス)だ。国内では2000万ユーザーを抱えるmixiもその影響からは逃れられない。 「Web 2.0」や「クラウド」といったいわゆるバズワード(明確な定義のない専門用語)の次の打席に立ちそうなのが「ソーシャル」。 ソーシャルと言われてまず思いつくSNSだが、Twitterのようなリアルタイムコミュニケーション型のものや、Foursquare

    mixiはFacebookの日本侵攻を食い止められるか? (1/3)
  • 武器は「超高音質データ」 音楽配信サイト、攻めの一手へ (1/4)

    16日、東京・丸の内で行なわれた「DSD試聴会」より。写真左は「サウンド&レコーディング・マガジン」國崎晋編集長、右は音楽配信サイト「OTOTOY」高橋健太郎氏 リットーミュージック社「サウンド&レコーディング・マガジン」(以下、サンレコ)の音楽データ配信企画「Premium Studio Live Vol.1」として、大友良英と高田漣のライブレコーディングファイルが、音楽配信サイト「OTOTOY」から配信される。データ形式はDirect Stream Digital(DSD)だ。 その試聴会が9月16日に丸の内の三菱電線試聴室で行なわれた。オリジナルな音源をDSDの高音質で配信しようという、オンラインレーベルのひとつの方向性を示すものとして興味深い試みだと思う。 サンレコでは、以前にも清水靖晃+渋谷慶一郎の「FELT」という作品をDSDで発表しているが、今回はDSDでリリースすることを前

    武器は「超高音質データ」 音楽配信サイト、攻めの一手へ (1/4)
  • ゲーム会社の考えをリセットした 「ニコゲー」の挑戦 (1/3)

    14日、ニコニコ動画系列にまた新しいサービスが加わった。「ニコゲー」だ。これまでもあったゲームサービス「ニコニコ遊園地」とは毛色が違う。 ニコゲーはFLASHベースのゲームをウェブ上で作って投稿するサービス、いわば「ゲーム投稿サイト」だ。SNS機能も持ち、アバターシステムも採用している。 ニコゲーを開発したのは、ドワンゴの子会社であるゲーム会社・スパイク。幕末の浪人を主人公にした「侍道」、不良になって街中でケンカをふっかける「喧嘩番長」など、一風変わったゲームで人気を集めていた。 ゲーム会社がオンラインゲームを作ることはあっても、ゼロからプラットフォームビジネスに挑むというのは類例がない。その狙いはどこにあるのか、同社 ニコゲーグループマネージャーの配野良太氏に話を聞いた。 「GREE」がきっかけ、SNSCGMの融合めざす ―― 開発をはじめたのはいつごろからだったんでしょうか。 配野 

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  • F1とマジックインキをつなぐ“緑の線”の秘密とは?

    F1 2010 meets マジックインキ 予約特典の謎に迫る! レースゲーム好きにとって、10月7日の発売が待ち遠しい「F1 2010」。ゲームの内容もさながら、予約特典としてプレゼントされるマーキングペンが気になって仕方がない。なぜ、このグッズになったのか? 仕掛け人であるコードマスターズの浅海さんと、「おはようございマジックインキ!」でおなじみ、Twitter(@magic_ink)の中の人も務めるマジックインキの開発元、寺西化学工業の山田さんに疑問をぶつけてきたぞ! なお、今回の会合場所はパブリックビューイングにも参加した(関連記事)、六木の「F1 PIT STOP CAFETM六木」。もうここは電アスレース部の部室だ!(今決めた) その前に、知らない人のために説明しておくと、現在F1ではオプションタイヤ(柔らかいもの)とウェットタイヤにはグリーンのマーキングをするのだが、この

    F1とマジックインキをつなぐ“緑の線”の秘密とは?
  • アニメビジネスを読み解く3つの理論 (1/2)

    前回は、日動画協会の資料を中心に、アニメビジネスの基的な構造や、最近の販売状況を見ていった。 クールジャパンといったポジティブなキーワードとは裏腹に、海外販売の低下と、国内販売におけるビデオの占める割合が減っていること、それをネット配信ではいまのところ補えていないこと……などが見えてきた。 ※出典が2008年までの集計であったため、2009年・2010年の推移はどうなっているのかという指摘もいただいた。同じ指標では整理されていないが、ご関心あれば日映像ソフト協会の資料も参照されたい。 前回のタイトルにもあったように、面白ければ売れるといった単純な話ではないことはもちろんだが、コンテンツビジネスでは、通常の製品とは異なる仕組みが存在している。それを押さえないままには先に進むことはできないからだ。 そして、その仕組みはデジタル化の波にさらされている他の分野にも活かせるはずだと筆者は考えて

    アニメビジネスを読み解く3つの理論 (1/2)
  • 「スク水PV」出現のなぜ 日本のネット音楽が向かう先 (1/7)

    スクール水着の女の子と一緒に、エルビス・コステロを意識した風のエレキギター・ジャズマスターを抱えた男が踊っている。 これは、主にボーカロイドの楽曲を制作していたキャプテンミライが、ソロとしてリリースした新曲「涸れ井戸スイミング」のPV。キヤノンのデジタル一眼カメラのムービー機能を利用し、制作費用3万円で制作されたものだ。しかし、商業音楽のPVと比較してもクオリティーに遜色はない。 インディーロックシーンでの活動経験もあり、かつ映像作家でもある彼の領発揮というところだが、「同じことは誰にでもできる」というのが彼の主張で、そのテストケースになることを目標にしたという。新曲とともにスタートさせたオンラインレーベル「バイバイレコード」もその1つだ。 自分で歌い、実写PVを上げ、レーベルを作って、iTunesで売る……。いわゆる「ボカロP」の今後の進路を占う上でも重要ないくつかのチャレンジと、そこ

    「スク水PV」出現のなぜ 日本のネット音楽が向かう先 (1/7)
    BigHopeClasic
    BigHopeClasic 2010/09/11
    戀塚さんが珍しく?出遅れてる。
  • 作家を応援する場をネットに レーベル「nau」が出来た理由 (1/5)

    相変わらず、音楽業界は下り坂。様々な疑問を呈しつつ離れて独立するのはミュージシャンだけではない。いわゆるA&R(Artist and Repertoire)マンがメジャーレーベルから独立し、サイトを起こした例もある。それが、デジタルデータ配信サイト「nau」※だ。 「8:2で分けましょう」という利益分配率の明示がnauのコンセプト。音楽に支払った金額の、どれくらいがミュージシャンに渡るのか。それが一目瞭然というのが、nau最大のセールスポイントだ。それは我々が音楽に払ったお金の行先が、今まで極めて不透明だったということの裏返しでもある。 ※ nau : 「New Artist Union」の略。「なう」と読む。 配信されるデータはDRMは掛からない。基的にアーティスト側の用意したファイルがそのまま配信される。音楽だけでなく、デジタルデータ配信サイトと銘打つだけあって、ムービーやマンガ、テ

    作家を応援する場をネットに レーベル「nau」が出来た理由 (1/5)