タグ

ブックマーク / ktdisk.hatenablog.com (16)

  • Casual Thoughts about Any Phrase - 何故、今"Wisdom of Crowds"が注目されるのか?

    「みんなの意見」は案外正しい 作者: ジェームズ・スロウィッキー,小高尚子出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2006/01/31メディア: 単行購入: 13人 クリック: 216回この商品を含むブログ (266件) を見る『「みんなの意見」は案外正しい』を読んだ。日語タイトルのセンスはさておき、「Wisdom of Crowds」の古典とまでは言えないが、色々考える、事例や視点が多く紹介されており、このトピックに興味のある方にはお勧めの一冊。 正しい状況下では、集団はきわめて優れた知力を発揮するし、それは往々にして集団の中でいちばん優秀な個人の知力よりも優れている。優れた集団であるためには特別に優秀な個人がリーダーである必要はない。集団のメンバーの大半があまりものを知らなくても合理的でなくても、集団として賢い判断が下せる。 『「みんなの意見」は案外正しい』 〜はじめに P.9、10

    Casual Thoughts about Any Phrase - 何故、今"Wisdom of Crowds"が注目されるのか?
  • 『「みんなの意見」は案外正しい』の読書上の注意 - Thoughts and Notes from CA

    「みんなの意見」は案外正しい 作者: ジェームズ・スロウィッキー,小高尚子出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2006/01/31メディア: 単行購入: 13人 クリック: 216回この商品を含むブログ (266件) を見る「Wisdom of Crowds」についてまとめられた良書なんだが、私には結構読みこなすのに時間がかかり、すっと腹におちてこない箇所が多かった。"何故、今"Wisdom of Crowds"が注目されるのか?"で広言したとおり、エントリーでは、「この辺りをおさえてから読むと結構読みやすくなる」という点を私なりにまとめてみたい。「なにがわかりにくかったのかさっぱりわからん、実にわかりやすいだ!」という知力あふれる方は読み飛ばして頂きたく・・・。 1. 言葉の定義をまずはおさえる 解決すべき問題は「認知/調整/協調」の3つであり、「Wisdom of Crowds

    『「みんなの意見」は案外正しい』の読書上の注意 - Thoughts and Notes from CA
  • 『会社は頭から腐る』 再生の修羅場から紡ぎだされた冨山和彦の経営観 - Thoughts and Notes from CA

    会社は頭から腐る―あなたの会社のよりよい未来のために「再生の修羅場からの提言」 作者: 冨山和彦出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2007/07/13メディア: 単行購入: 15人 クリック: 126回この商品を含むブログ (85件) を見る『会社は頭から腐る』からを読んだ。著書は4年間で41件の企業再生を手がけ、総額で300億円近い利益をあげた産業再生機構のCOO冨山和彦さん。COOとしてその執行に全責任を負ったその冨山さんの経営観が、「変革もどき」、「机上のおままごと」、「少年少女アナリスト」、「ガチンコ」などの独特の言い回しを交えながら、これでもか、これでもかとばかりに書かれており、非常に読み応えがある1冊。「再生の修羅場で見た日企業の課題」という副題通り、自らが経営する会社の再生も含め、修羅場の中から紡ぎだされた経営観が提示され、いくつかの経営戦略からつまみいをし

    『会社は頭から腐る』 再生の修羅場から紡ぎだされた冨山和彦の経営観 - Thoughts and Notes from CA
  • Googleの会議術考 - Thoughts and Notes from CA

    梅田さんの"鈴木健著「究極の会議」"というエントリーで紹介されていた、" How to Run a Meeting Like Google"というGoogleの会議術を読んでみた。会議術としての基礎の基礎がある一方で、仕事術にも通じるものがありなかなか興味深い。要点を私になりにまとめると以下の通り*1。 1. Set a firm agenda(しっかりしたアジェンダをセットすること) アジェンダはそのミーティングで当に何が達成したいかを参加者が考えるツールとして機能するので、アジェンダは会議前にきちんと定義する。 2. Assign a note-taker.(議事録をとるひとを決めること) 議事録はとるだけでなく、プロジェクターでうつし、その場で共有する。そうすれば、「何を決めて」、「何がアクションプランとなったのか」がクリアになるだけでなく、正確なコミュニケーションと理解の共有を実

    Googleの会議術考 - Thoughts and Notes from CA
  • 伝えようという熱意 - Thoughts and Notes from CA

    徳力さんの『デジタル・ワークスタイル』を読んだ。 デジタル・ワークスタイル―小さなことから革命を起こす仕事術 作者: 徳力基彦出版社/メーカー: 二見書房発売日: 2007/04メディア: 単行購入: 1人 クリック: 78回この商品を含むブログ (67件) を見る このでは、5年前に典型的な大企業的な縦割りの思考回路で、仕事の壁に突き当たって悩んでいた私が、どうやって古い思考回路を切り替え、インターネット時代にあった仕事のやり方を身につけることができるようになったのか、実際のツールの使い方から仕事への取り組み方まで、できるだけすべて書き出してみました。 もちろん、ネットリテラシーの高い皆様は、こののメインターゲットではありませんし、ツールの使い方等、既にご存知の内容も多いかと思います。 そんな方は、書店で見かけた際に、ぱらぱらと眺めていただき、職場の方やご友人など、周りにこのが少

    伝えようという熱意 - Thoughts and Notes from CA
  • Web 2.0のメカニズムは搾取か? - Thoughts and Notes from CA

    Nicholas Carrがまたまた下記のような過激なことを書いている。 Web 2.0's economic system has turned out to be, in effect if not intent, a system of exploitation rather than a system of emancipation. By putting the means of production into the hands of the masses but withholding from those same masses any ownership over the product of their work, Web 2.0 provides an incredibly efficient mechanism to harvest the economic val

    Web 2.0のメカニズムは搾取か? - Thoughts and Notes from CA
  • 『ウェブ人間論2』への期待 - Thoughts and Notes from CA

    『ウェブ人間論』を読んだので書評を。 ウェブ人間論 (新潮新書) 作者: 梅田望夫,平野啓一郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/12/14メディア: 新書購入: 17人 クリック: 156回この商品を含むブログ (543件) を見る最近、手にとってぱらぱらめくる気にもならないWEB 2.0が書店に溢れ返っている。そんな、WEB 2.0ブームの中で、インターネット、テクノロジーの進歩がもたらしたものを、 一人の人間が関わりあいを持ち、参加することのできる「社会」の選択肢が爆発的に増えた 物理的な身体から解放された人格を、容易かつ匿名性を保った形で解き放つことが可能になった 自分という人間の根幹から意外な一面まで、社会に認知される可能性が飛躍的に増加した などのようにとらえ直し、「それに伴い人間は今後どのように変容していくのか」、「それが人間が来持っているどんな欲求を引き出すの

    『ウェブ人間論2』への期待 - Thoughts and Notes from CA
  • 吉田秀雄の先駆者としての姿勢と闘魂 - Thoughts and Notes from CA

    われ広告の鬼とならん―電通を世界企業にした男・吉田秀雄の生涯 作者: 舟越健之輔出版社/メーカー: ポプラ社発売日: 2004/02メディア: 単行購入: 1人 クリック: 1回この商品を含むブログ (7件) を見る『われ広告の鬼とならん』を読んだ。サブタイトルの通り、電通を世界的な企業に育てあげた吉田秀雄の物語り。20年間取材したというだけはあり舟越健之輔渾身の500ページの超大作。以前書評を書いた『社長の椅子が泣いている』に負けず劣らずの迫力ある経営者モノドキュメンタリー。 吉田秀雄の内面からふつふつと湧き出し、豪快に展開されていく様々な経営施策に学ぶところはもちろん非常に大きい。が、書の醍醐味は、何と言っても、「鬼」と形容されるにふさわしい吉田秀雄の仕事に対する凄まじいまでの気迫を相当な臨場感で体感できること。社会にはびこる既成の考えをぶち壊し、新しい事業、そして新しい社会を創り

    吉田秀雄の先駆者としての姿勢と闘魂 - Thoughts and Notes from CA
  • 20代のキャリアにおける「鶏と卵」 - Thoughts and Notes from CA

    「仮にどんな仕事にアサインされても、自分のだせる最高のパフォーマンスでその仕事をこなし、相手の満足、望むらくは感動を引き出すことに腐心する」というのが今となっては30代になってしまった私の20代の際の仕事に対するポリシーだった。 入社当時に配属された部署というのは正直私があまり関心がある仕事ではなかったが、当時はまだ"ひよっこ"という意識が強かったので、とにかく結果をだすことに専念をした。「こんな仕事をするためにこの会社に入ったわけではない」と言い残し、会社を去る同期も1〜3年目くらいの間に結構多かったが、それほど器用かつ、狡猾でない私はどちらかというと目の前にある仕事をこなし、そこで結果をだすのが精一杯で、自分の関心が当にどこにあるのかということを真剣に考える余裕も正直なく、とにかくアサインされたプロジェクトで結果をだすことにがむしゃらになった。 初めに配属された部署の仕事は結局、その

    20代のキャリアにおける「鶏と卵」 - Thoughts and Notes from CA
  • 20代で会社を辞める前に考えるべきこと - Thoughts and Notes from CA

    "20代のキャリアにおける『鶏と卵』"というエントリーに対して、ありがたいことに大きな反響があった*1。やはり、はてなユーザには若手が多いのか、多くの人の琴線にふれるトピックだった模様。「勘違い労働者」などと斬って捨てられる反響ばかりだと気分があまりよくないなぁ、などと危惧していたが、肯定も否定も含め建設的な意見が多くよせられた。 その中でも、「当にやりたいことを、後回しにして当によいのか?」という意見が多かったので、この点についてコメントをしたい。 まず、仮に当にやりたいことが決まっているのであれば、別の言い方をすれば少なくとも10年くらいのスパンで情熱を傾けたいと思っていることがクリアなのであれば、私もそれを追いかければよいと思う。「おいおいいきなり前言撤回かよ・・・」と思う人がいるかもしれないが、そうではない。 大事なのは、今自分が当にやりたいと思っていることが、「当の

    20代で会社を辞める前に考えるべきこと - Thoughts and Notes from CA
  • 「規模は力」、「官僚制度は必要不可欠」という鼻につく言葉 - Thoughts and Notes from CA

    巨象も踊る 作者: ルイス・V・ガースナー,山岡洋一,高遠裕子出版社/メーカー: 日経済新聞社発売日: 2002/12/02メディア: 単行購入: 22人 クリック: 313回この商品を含むブログ (94件) を見る小さいものは美しく、大きいものは醜いという考えが正しいとされてきた。小企業は敏捷で、企業家精神に富み、反応が早く、効率的だ。大企業は鈍重で、官僚的で、反応が鈍く、効率が低い。これが今の常識である。 全くの戯言だ。 ・・・<中略>大きいことはいいことなのだ。規模は力だ。幅と深みによって、巨額の投資、思い切ったリスク負担、投資の成果を根気強く持つ姿勢が可能になる。 『巨象も踊る』 〜第26章 巨象は踊れないとはだれにも言わせない P.318、319〜 「小さいものは美しく、大きいものは醜いという考え」を真っ向から戯言と否定するのは珍しい。ウェブ上に限って言えば、皆無に近いといっ

    「規模は力」、「官僚制度は必要不可欠」という鼻につく言葉 - Thoughts and Notes from CA
  • 大企業における20/80の法則 - Thoughts and Notes from CA

    梅田さんの"「好きを貫く」ことと大企業への就職"というエントリーを読んだ。梅田さんは古典的な日の大企業を想定されて書かれているので、私の所属する外資系大企業は少し趣が異なるが、私も少しは大企業経験者なのでいくつか思いつくことをコメントしてみたい。 まず、大企業を論じる場合、梅田さんのエントリーのように勤める人の特性を一まとめにするのは少し無理があるように思う。というのも大企業も例にもれず、20/80の法則は当てはまり、所属する人は、「上位20%の人」と「それ以外の80%の人」の2つの集団に分類され、なおかつこの2つの層が存在することを受け入れることが大企業で働くということだからだ。私の感覚でざっくり両者の特徴を書くと下記のような感じ。<上位20%の人> 売上・利益の80%を生み出す 戦略・組織・プロセスなどの大企業の歯車の仕組みを作り出す 「潤沢なリソースを活用し、大きな仕事を思いっきり

    大企業における20/80の法則 - Thoughts and Notes from CA
  • テレビCM作成に群集の叡智を活用? - Thoughts and Notes from CA

    "The High Price of Creating Free Ads "というNew York Timeの記事でアメリカの消費財企業メーカーが自社のCM作成にCGMを利用しようとして、苦悩している様が描かれており、なかなか面白い。要旨は下記の通り。 ハインツはユーザに自社のテレビCM作成を委託するキャンペーンを実施し、ある採用者には$57,000支払う予定 ハインツは、消費者という安い労働力を利用して、テレビCMを安く仕上げようとしているとの批判もあるが、費用が安いなんてとんでもないという同社の役員は言う コンテストの企画、膨大な応募作のスクリーニング、弁護士によるレビューなど、実際には膨大な作業と費用が発生 応募作品も30秒という枠に動画が収まっていないものから、著作権上明らかに問題あるもの、はたまた母親層の受けが悪そうなものなどまさに玉石混交 YouTubeにアップロードされた応募

    テレビCM作成に群集の叡智を活用? - Thoughts and Notes from CA
  • 経営を語れる資本家と、資本主義や市場を語れる経営者 - Thoughts and Notes from CA

    "産業再生機構が日に残したもの"というエントリーで紹介した『企業復活』の主人公の一人である冨山和彦さんが5月21日号の日経ビジネスの編集長インタビューにでている。村上ファンド事件、ライブドア事件について、村上さんや堀江さんらの買収者、及び買収対象となった企業の経営者双方とも「低次元」とばっさり切り捨てており、なかなか目をひく。興味深いPhraseをいくつか紹介しながら、コメントを付したい。 共同体の長というのは、外敵と対峙する最高司令官でもあるわけで、戦いというのは完全にゲゼルシャフトの競争原理です。だから、終身雇用とか年功序列の仕組みの中で、ムラの論理で昇格してきた人は戦いに向いていない場合が多い。 『日経ビジネス 5月21日号』 日の経営者というのは、せまいムラ社会の中で村民から一目を置かれる村長タイプの人が多く、黒船から攻撃を受けた際に強烈なリーダーシップが発揮できる能力なんて持

    経営を語れる資本家と、資本主義や市場を語れる経営者 - Thoughts and Notes from CA
  • Googleに勝つためにMicrosoftに求められるえげつない手段 - Thoughts and Notes from CA

    Nicholas Carrの"Free AdSense"というエントリーが結構面白い。Microsoftがインターネット広告市場に参入したいのだが、手をこまねいている要因を下記のように分析している。 Googleがインターネット広告市場で他社の追随を許さないのは、広告料金をオークション形式で決定しているから 市場を支配している会社の牙城を切り崩すには、より低い価格を顧客に提示してシェアを徐々に奪うというのが常套手段である が、Googleの場合は、オークションにより価格は動的に決まり、最終的な価格決定権は広告主側にあるため、より低い価格を定義することそのものが困難であり、価格攻勢で市場シェアを奪うという戦術が利用できない 文の中では下記の様な表現がなされている。 The barrier that an auction presents to a price war is, as Schm

    Googleに勝つためにMicrosoftに求められるえげつない手段 - Thoughts and Notes from CA
  • Casual Thoughts

    変わらず根強く残る就職観 「一流大学に入って一流企業に就職する」、そんな古典的なキャリア観が廃れてから久しい。と、私は思っていたのだが2024年の就職人気企業ランキングをみるとそうでもないらしい。総合商社、保険会社、大手都銀などがトップ20の殆どを占めていることに驚かされる。 https://job.career-tasu.jp/special/ranking/1_01.html 複数のランキングがあったが、上位陣の中での順位の変動はあれど、保険会社、都銀、総合商社が上位を占める傾向は今も変わらないようだ。「給与が高く、安定感がありそうな大企業」が根強く人気な理由は、「安定した大企業に就職して高給をえる」以外の魅力的な就職観が提示されていないからだろう。 「手に職」型という新風 上位50位くらいまで範囲を広げてみると、アクセンチュアやPwCコンサルティングのような採用人数が多めのコンサル

    Casual Thoughts
  • 1