校内の誰もが憧れる理想の高校生カップル。しかし、ふたりには誰にも言えない“秘密”があった――。あまりにも純粋で歪んだ恋愛ストーリーが話題を呼び、累計140万部を突破した『クズの本懐』が、2017年1月よりアニメ化される。同作を描く新鋭の漫画家・横槍メンゴは、どのように漫画家を志し、この作風を身に着けたのか? 驚きの創作スタイルから、『クズの本懐』制作秘話までたっぷりと語ってくれた。 撮影・取材・文/照沼健太 (C)mengo yokoyari/SQUARE ENIX 始まりは『ぷよぷよ』 早熟なオタクへの道のり ――「小さい頃から漫画家になりたくて、高校を中退して漫画家のアシスタントになった」とお伺いしました。具体的にはいつ頃からですか? 明確に漫画家になろうと思ったのは、小学3年のときですね。それまでもずっと絵が得意で、クラスではお絵かきポジションだったんです。私の時代は、「絵で仕事した