―次回作の構想はいかがでしょうか? 安彦 いつも言うんだけど、元に戻ってマイナーな、受けない話を好き勝手に描こうかなと。歴史ですね。ガンダムが入らなかったらやっていただろうみたいなことを。(※安彦さんは取材後、アフタヌーンで「天の血脈」を連載開始) ―10年続けられた原動力は何ですか? 安彦 10年続けられたのは、やめろと言われなかったから(一同笑)。 安彦夫人 本当にそうですよね。 安彦 今まではだいたいやめろと言われて、心ならずもやめるという。 ―描いていて、楽しめましたか。 安彦 つらくはなかったですね。自分にはそういう経験がないけど、この世界では受けちゃって売れると、本人がやめたくてもやめられないというのはよくあるらしくて、「なんか面白くないんじゃないの、なんであれまだやめねーの」と言ったら、「いや本人はやめたいらしいんだよ。でも売れてんだよね」とかいう。そんな思いを僕はしたことが
―オリジンのモビルスーツは人っぽいですね。テレビと違う印象を受けました。 安彦 それはよく言われるんだけど、メカが描けないからだということで。あの人型のメカですから、人っぽく描けばいいんじゃないかと、そうしか描けないということでやってるんです。 ―意図的に変えたりというわけではないんですね。 安彦 変えてないですね。テレビの時といっても、実際にはいろんな人が描いているんで。ただ、時代がたって人の好みも変わって、当然意識的に変えなきゃいけないだろうという部分もありましたけどね、あそこのパーツをちょっと大きめに描いた方がいいだろうとか、関節はこの程度にした方がいいだろうとか、持ち物を変えようとか。いろんな、それはありますけどね。 ―キャラクターも、アムロの顔など、全体的に大人っぽくなってるんですか。 安彦 なってるのかな。これはわれわれ誰でもそうだと思うけど、絵柄は変わるんですよね。「あの頃が
―オリジンでは、シャアとジオン側の過去が非常に掘り下げられています。シャアという謎のキャラクターの正体を描こうとされたのですか。 安彦 理解できないわけですよね。描かないと、彼の人生なり思想なりが理解できない。オリジナル(テレビ版)の中にも断片的にはあったんです。いくつかその、過去のキャラクターが描かれて、「ああだったんじゃないか、こうだったんじゃないか」みたいのが、非常に少ない分量ですけどある。それにまつわる裏設定みたいなのが、(テレビ版の)制作当時にも雑誌用にちょっと作られたりしていた。 ただ、それも「どうかな、ちょっと違うんじゃないのかな」というふうな感じで。そういうものは、だいたい場当たり的にやっちゃうんですよ。そういう事情も知ってるわけですよ。われわれの関知しないところで、もちろん富野氏も関知しないところで作られたものが、裏設定として通用していく。それは当時の手薄な会社ではしょう
アニメ「機動戦士ガンダム」のキャラクターデザインを担当し、アムロ、シャアといった人気キャラを生み出した漫画家・安彦良和さん。アニメーションディレクター、作画監督として制作の中心にいた安彦さんは2001年、ガンダムをもう一度捉え直す漫画「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」(以下、オリジン)の連載をスタート。今年、シャアやセイラの過去などオリジナルストーリーを描き加えた連載を終えた安彦さんが、ガンダムへの思いを語る。 ―10年の連載を終え、お気持ちは? 安彦 ほっとしてはいるんだけど、あんまり脱力するとそれっきりになっちゃう。 ―捉え直して見えたガンダムの良さは、何でしょう? 安彦 奇跡的によく出来てるんじゃないかと思ったぐらい。話を作ったのは富野由悠季氏ですけど、富野氏自身がどれだけ意識していたのか、気付いていたのか、興味深く思えるくらいよく出来てますよね。いい仕事ってそうじゃないです
伝説のコミカライズが今甦る! TVアニメ放映と同時に発表された唯一の長編漫画が、 連載時の紙面を可能な限り再現したオリジナル版で登場 解説 ロボットアニメ不朽の名作『機動戦士ガンダム』。 いわゆるファースト・ガンダムのテレビ放送中に 連載された唯一の長編マンガが、この「冒険王」 版である。今回は可能な限り「冒険王」の誌面を 再現したオリジナル版で登場!!執筆は「テレビマガジン」で 『キューティーハニー』『UFOロボグレンダイザー』 を連載したことでも知られる、コミカライズの匠・岡崎優氏。 その内容は、掲載誌の読者層に合わせて、スーパーロボット的テイストが盛り 込まれているのが特徴であり、読みどころともなっている。 収録タイトル 機動戦士ガンダム(全10回) 機動戦士ガンダムⅢ めぐりあい宇宙。 目次と初出 P.3……機動戦士ガンダム誕生の巻 P.53… 赤い彗星の巻 P.93… ガンダム大
■テーマと歴史、漫画で伝えたい アニメは子供のもの。30年前に、テレビ放送された「機動戦士ガンダム」は、そんな既成概念を打ち破った。かつてない本格SFアニメは大人も夢中にさせた。昨年、東京・台場に設置された全長約18メートルの等身大ガンダムが300万人の見物客を集めるなど、その人気はいまも健在だ。キャラクターデザインを担当した安彦良和さんは、アニメで表現しきれなかった世界を再構築しようと、漫画「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」を描き続けている。(文 戸津井康之) ◇ 《スペースコロニーに移民が住み始めて半世紀。地球に対し、移民たちが宣戦布告する。地球連邦軍のロボット型兵器、ガンダムのパイロット、アムロ・レイは激しい戦闘をくぐり抜けるうち…。そんな物語を作り上げた3人組が安彦さんと監督の富野由悠季(よしゆき)さん、メカデザインの大河原邦男さん。いず
「ガンダム」パロディーマンガが人気 2007年06月19日 人気アニメが数ある中で、そのパロディーマンガで雑誌が出来て、しかも15万部も売れてしまうのは「機動戦士ガンダム」だけだろう。元ネタを知っている人にはたまらない、知らない人にも面白い。ガンダムパロディーマンガで続々と、傑作が生まれている。(アサヒ・コム編集部) みーんな犬! 唐沢なをき「犬ガンダム」(C)創通・サンライズ これが本家のシャア像。知略家でエースパイロットだ 安彦良和「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」(C)創通・サンライズ クールなシャアもおバカなキャラに 大和田秀樹「機動戦士ガンダムさん」(C)創通・サンライズ 派手な軍服がネタに トニーたけざき「トニーたけざきのガンダム漫画」(C)創通・サンライズ 人気メカのザクもデブに 唐沢なをき「ぶよガンダム」(C)創通・サンライズ 角川書店が01年から刊行する「月刊ガン
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く