10月26日、味の素フィールド西が丘で開催された関東大学サッカーリーグ戦【後期】1部リーグ第19節の慶應義塾大と流通経済大の一戦は、0-0の引き分けに終わった。試合後、大学サッカー界きっての名将で日本で一番プロ選手を育てた監督でもある流経大の中野雄二監督にアジアで勝てず危機に瀕する日本の育成について話しを聞いた。 ■「全体として過保護すぎる」 サッカー界だけのあり方ではなくて、社会全体の今の若い世代の子どもたちが全体として過保護すぎますよね。やりたいことだけをやらしてしまっている。理想としてやりたいことをやって勝てればいいですけど、理想通りいかないのがスポーツですから、やりたいようにできない時にいかに勝つ方法を選択するかという教育を日頃の生活からしていない。 何か自己主張ばっかりさせちゃって、「権利だ、権利だ」と。環境がいいに越したことはないんだけれど、一昔前って土のグラウンドでグラウンド