2011年3月の九州新幹線鹿児島ルートの全線開通に向け、JR九州発注の専用車両「さくら」が1日、熊本市の熊本港に初陸揚げされ、地元関係者が歓迎式典を開いて出迎えた。 N700系をベースに改造された新大阪―鹿児島中央駅間の直通用車両の8両1編成。このうち、長さ約27メートル、重さ約30トンの先頭車両が披露され、出席者が、青磁をイメージした薄水色の車体に近寄り、カメラやビデオで撮影していた。 式典で、幸山政史市長は「全線開通に向けて地元の機運を高め、大阪や広島などの県外に熊本の魅力を発信したい」と述べた。 JR九州によると、さくらの最高時速は260キロで、熊本―博多駅間を最速35分で結ぶという。今後、計10編成80車両を熊本総合車両基地に陸送、9月から本線で走行試験を始める予定。
初めて熊本港に陸揚げされたJR九州が発注したN700系山陽・九州新幹線直通用車両「さくら」=熊本市新港で1日午前8時22分、本社ヘリから野田武撮影 来年3月の九州新幹線全線開業に向け、JR九州が初めて発注した山陽・九州新幹線「さくら」(8両)の車両が1日、熊本市新港の熊本港で陸揚げされた。後日、同市富合町の総合車両基地に搬送される。 陸揚げ後のセレモニーでは幸山政史市長ら関係者が入港を祝った。車両は6月28日、台船に載せられて製造元の日立製作所笠戸事業所(山口県下松市)を出港していた。JR九州は10編成を発注する予定で、順次、熊本港から総合車両基地に運ばれる。 「さくら」は新大阪-鹿児島中央駅間を最高時速300キロで4時間前後をかけて走る。新幹線「のぞみ」のN700系がベースで木材をふんだんに使った内装が特徴。青みのある白色の車体に、あい色と金色のラインが走っている。【遠山和宏】
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く