ブックマーク / www.jstage.jst.go.jp (3)

  • 誰が「不倫」をするのか

    配偶者とのみ性的関係をもつ,いわゆる「不倫」の禁止は現代の結婚制度の根幹を支える要素のひとつといえる.しかしながら,では誰が「不倫」をするのかを明らかにした日の研究はほぼ見当たらない.稿では日における「不倫」行動の規定要因を機会および夫婦間関係のフレームワークを用いて検討した.分析結果から,労働時間や夫婦間関係の親密さ(会話頻度,セックスの頻度),子どもの数は「不倫」行動の発生に効果を与えないことが示された.男女ともに効果のある変数は学歴であり,高学歴になればより「不倫」しなくなるといえる.男性のみに効果のある変数は収入およびとの収入差であった.男性は収入が上がれば,またの方が収入が高ければ「不倫」するようになるといえる.

    Cichla
    Cichla 2024/05/20
  • 審査のゆがみ:全日本吹奏楽コンクールを例に

    芸術競技において審査過程の公平性を確保することは重要な課題である.論文では,審査結果に意図せざる形で偏りが存在しているか否か,存在するとしたらどの程度影響を与えているのか,という問いに対して全日吹奏楽コンクールを事例として分析を行った.分析の結果,演奏順が後ろであればあるほど有利であるという “overall order bias” と,一つ前の演奏団体のパフォーマンスから影響を受ける “sequential order bias” が存在することが示された.

    Cichla
    Cichla 2023/08/22
    演者の演奏能力と審査員の審査能力を高精度で模倣するAIを人数分用意し,仮想空間内でランダムな演奏順で1000回の審査を実施するブートストラップ式コンクールで審査のゆがみを限りなくゼロに近づける
  • オンラインゲームコミュニティにおける合理的問題解決能力・チームワーク能力─Final Fantasy XIVの参与観察を通じて

    これまでMassively Multiplayer Online Role-Playing Game(MMORPG)に関する先行研究において,仮想世界内での活動は,問題解決および対人関係能力を高めるという結果が量的な検討によって示唆されているが,MMORPGにはさまざまな集団および難易度の活動があり,それらの区別が十分に行われていない。その一因としては,仮想世界内の活動について,質的な検討が未だ十分に行われていないことが挙げられる。したがって,稿は,我が国で流行するMMORPGの1つであるFinal Fantasy XIVを対象に,成員が流動的な集団における高難度クエストに焦点を当て,活動の内実およびプレイヤーに求められる能力について参与観察およびインタビュー調査による質的検討を行った。 その結果,第1に,高難度クエストは,仕掛けられた罠に対処するための問題解決能力と,非言語的情報の多く

    Cichla
    Cichla 2020/10/23
    参与観察は定性的な社会調査法のひとつ……対象となる社会にしばしば数か月から数年に渡って滞在し、その社会のメンバーの一員として生活しながら……その社会生活についての聞き取りなどを行う(Wikipediaより抜粋)
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