新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、政府が福祉施設などに優先配布している布マスクについて「サイズが小さすぎて男性は着けられない」と、関係者が特命取材班に情報を寄せた。政府は全国の世帯に布マスクを2枚ずつ配布する方針だが、厚生労働省は「現状ではどのタイプになるか分からない」としている。 釜石市内の障害者福祉施設には2日、厚生労働省からベトナム製の布マスク30枚が届いた。利用者に1枚ずつ配布したが、ひもが短く男性には着けられない人も。説明書には大人用と記されているが伸縮性に乏しく、「何とか着けても長時間は無理」と、諦めの声も聞かれた。 施設長の男性は「感謝しているが、できれば皆が使える物にしてほしかった」と複雑な胸中を明かす。 ◇ ◇ 身近な疑問から行政・企業の内部告発まで、あなたの依頼を岩手日報の記者が取材します。以下のいずれかの方法で、リクエスト・情報をお寄せください。 ※ いただい
遠洋マグロ漁を手掛ける釜石市浜町の浜幸(はまこう)水産(資本金3千万円、浜川幸雄社長)は今季、新たにサンマ漁船2隻を導入する。水揚げ額倍増に向け、県内を中心に乗組員34人も新規雇用して来月出漁する。マグロは資源管理などのため、漁業環境は厳しさを増している。震災後、市場ニーズが高まるサンマにも力を入れ、経営体質を強化する。 導入するのは大型サンマ棒受け網漁船の新造船・第65欣栄(きんえい)丸(199トン)と、中古船の第58欣栄丸(196トン)。新造船は気仙沼市の業者に発注し、静岡県で建造した。中古船は宮城県石巻市の事業者から購入した。2隻とも釜石港所属。来月下旬に出漁し、12月初旬まで北海道からロシア海域、三陸沖にかけて操業する。乗組員計34人は大船渡市などから採用する。 同社は2隻のお披露目式を27日午前10時から、釜石市新浜町の釜石第2魚市場で行う。大漁旗で船を飾り、虎舞や餅まきで豊漁と
【東京支社】東京大地震研究所(小原一成所長)は3日、釜石沖の海底にインターネットを活用した海底ケーブル式地震・津波観測システムを設置すると発表した。東日本大震災から間もなく4年半。釜石沖は1996年設置の光海底ケーブル式地震・津波観測システムがあり、2本立てになることでデータ収集が倍増、津波研究の高度化が図られる。 新システムは、96年設置の既設システム(全長約120キロ)の南側に設置する。既設システムと同様に釜石市八木浜海岸にある東大地震研究所陸上局舎から約105キロのケーブルを敷設。地震計と津波計を内蔵した観測装置を約30~40キロ間隔で3カ所に配置する。最深約2千メートル。事業費は約6億円。 既設システムが地震計3台、津波計2台だったのに対し、新システムは地震計3台、津波計3台を整備。インターネットの活用で観測装置間や、観測装置と陸上局舎との通信が可能になる。研究の進展に応じたシステ
本県4小選挙区の投票率が56.23%にとどまり、過去最低だった2012年の前回をさらに下回った今衆院選。野党が政権交代を掲げず、有権者の関心が高まらなかったことに加え、荒れ模様の天候も投票率に影響したといえそうだ。選挙区が今回から変更された山田町は大幅に低下。県全体の有権者の半数近くが棄権した事実は重く、各選管は普段からの継続的な啓発活動が必要だ。 衆院選の最近の投票率は政権選択選挙だった前々回の09年が73・41%。しかし前回は61・68%に急落し、今回は初めて60%を割り込んだ。 小選挙区別は岩手1区53・62%、2区54・76%、3区58・84%、4区57・99%で、1996年の小選挙区比例代表並立制の導入以降の小選挙区別の投票率としても最低。1区は前回に続き、2~4区は初めて50%台に低落した。 全市町村で前回選を下回る中、下げ幅が最大だったのは山田町。選挙区が今回から3区に変更さ
「震災の『真実』を教訓に、妻と同じような人を出さないでほしい」。釜石市甲子町の会社員木村正明さん(58)は東日本大震災の津波で行方不明の妻タカ子さん=当時(53)=を思い、強く願う。市内の学校事務職員だったタカ子さんは勤務中に被災。学校に残り津波に巻き込まれたとみられる。「なぜ」。その思いは3年たった今も消えない。子どもたちの避難行動は「釜石の奇跡」とも言われるが「犠牲者がいたことは知られず、言葉が独り歩きした。事実に目を向け、後世に伝えなければならない」。心から訴える。 木村さんは震災でタカ子さん、足が不自由だった母光子さん=当時(81)、義母佐藤モンさん=当時(80)、山田町=の3人を失った。母、妻との穏やかで笑いが絶えない生活は一変した。 震災時、木村さんは市内の職場にいた。同市鵜住居町の自宅に向かったのは12日。約10年前のけがが原因で松葉づえをついて歩くため、到着したのは約6時間
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く