韓国珍島沖の旅客船沈没事故から6日間が経過。韓国の主要放送局は連日特別枠で、事故関係の報道を続けている。現場の作業の進行は非常に遅く、いい話がほとんどないため、番組の多くは「バッシング」と「美談」などが重複して流されているだけだ。行方不明者の家族などはマスコミ不信が強いのか、インタビューにあまり応じないよう。なので、すごい数の取材陣が現地に入っているわりには、届けられる情報は少ない。 事故直後の大誤報 マスコミ不信の最大原因は4月16の事故発生直後に「高校生全員救出」の報道が流れたことだろう。私自身もテレビで「タンウォン高校の生徒、全員救助」という緊急速報を見た。「それは、よかった」と思って外出し、お昼に戻ってきたらテレビ画面の安全行政部発表の数字が変わっていた。行方不明者290名。そのほとんどが高校生だった。 テレビではヘリコプターで救出された高校生がずぶぬれでインタビューに答えていた。