米テネシー州の病院で、末期患者の5歳少年の希望を叶えるため、男性がサンタクロースに扮して見舞いに訪れたところ、少年は男性の腕の中で息を引き取った。 サンタクロースに扮する仕事を始めて6年がたつエリック・シュミット=マッツェンさん(60)は数週間前、病院からの電話を受け、少年のベッドに駆け付けた。 少年の家族は病室の外で窓から様子を見守っていた。 シュミット=マッツェンさんが少年の母親が買っておいたプレゼントを渡し、抱きしめた後、少年は亡くなったという。「息を引き取るのが感じられて、涙が出てきた私は上を見上げたんです。窓の向こうを見た時、お母さんが悲鳴を上げた」。 シュミット=マッツェンさんは到着時、あらかじめ家族に、泣き出すのなら部屋の外にいてもらいたいと頼んでいた。 「彼(少年)が最高な気分になって、嫌なことを忘れて微笑んでいられるような、ハッピーな人でなくちゃいけないから」と