【プノンペン共同】カンボジアで25日、上院選の投開票が行われた。政権の行方を決める7月の下院選の前哨戦。選挙管理委員会当局者が明らかにした暫定集計結果によると、フン・セン首相率いる与党カンボジア人民党が58の改選議席すべてを獲得し、圧勝した。 最大野党だったカンボジア救国党が、人民党政権の締め付けで解党に追い込まれたため、選挙前から人民党の圧勝が既定路線となっていた。 欧米各国を中心とする国際社会は、最大野党不在の選挙を強く非難している。 昨年9月に救国党の党首が国家反逆の容疑で逮捕され、同11月には最高裁が救国党の解散を命じた。